外構業者の見積もりに呆然とした方へ:エクステリアDIYのための「基礎」講座【くい丸大学】 | くい丸広場

目次

     

    「念願の新築マイホームを建てたけれど、外構業者の見積もりを見て呆然としてしまった。思いの外お金がかかるので、フェンスやガビオンはDIYでコストを抑えたい」
    「自宅や菜園に、鹿やイノシシを防ぐための防獣柵や転落防止柵が必要になった。リフォーム業者に頼まず自分でDIYできるか検討している」

    そんな時、最初に突き当たる壁が「基礎をどうするか」という問題です。本記事では、DIYで検討される代表的な基礎工法の手順やメリットを解説し、あなたの状況にぴったりの「失敗しない基礎選び」をサポートします。

    1. エクステリアDIYで選ばれる3つの基礎工法

    お庭の構造物を支える基礎には、大きく分けて3つの選択肢があります。まずはそれぞれの特徴をフラットに整理しましょう。

    1.1 現場打ちコンクリート基礎

    地面を掘り、型枠を作って生コンクリートを流し込む、最も本格的な工法です。重量のある構造物や、建築基準法が関わる恒久的な建築物に適しています。

    1.2 置き基礎(基礎ブロック・束石)

    ホームセンターで手軽に買えるコンクリート製のブロックや束石を地面に設置する工法です。手軽に材料が揃うため、多くのDIYユーザーが最初に検討するスタンダードな方法です。

    1.3 打ち込み杭基礎(くい丸)

    高性能な単管杭「くい丸」を地面に直接打ち込む工法です。掘削や練り作業が不要で、プロの現場でも工期短縮のために広く採用されています。


    2. 現場打ちコンクリート基礎:メリットと「DIYでやるぞ!」の現実

    エクステリア・外構DIYでよく用いられる場所打ちコンクリート基礎工法のイラスト。モルタルを練って型枠に流し込むなど大変な作業も多い。

    現場打ちコンクリート基礎とは、施工現場で型枠(枠組み)を設置し、そこへ液状のモルタル(コンクリート)を流し込んで任意の形状の土台を作る工法のことです。

    【メリット】圧倒的な柔軟性、正確性、沈下耐性

    支えるものに応じた大きさで柔軟に作ることができるので、多少の地面の高低差(不陸)もしっかり吸収できる柔軟性が魅力です。モルタル(コンクリート)が乾くまでであればいくらでも微調整ができるので、ミリ単位で位置(通り)を合わせることができるのも魅力と言えます。底面積を大きく取ることで沈下に強い基礎にすることもできるので、特に(超)軟弱地盤では有効な工法です(その分大きな基礎が必要になりますが)。

    【Do:施工の手順】

    1. 掘削:コンクリートを流し込む場所を作るため地面を掘る。
    2. 砕石・転圧:砂利を敷き、ランマなどで突き固める。
    3. 型枠・配筋:木の板などで型枠を組み、強度が必要な場合には鉄筋を配置する。
    4. 打設:セメントと砂を合わせてモルタル(コンクリート)を練り、型枠に流し込む。気泡抜きも大切。
    5. 養生:数日〜1週間程度、固まるまで待つ。雨などで濡れないようにシートがけを忘れずに。
    ⚠️ここに注意!現場打ちDIYのつまづきどころ
    • けっこう色々な道具が必要:セメント、砂、砂利、水といった材料の他に、トロ舟(練り箱)、鍬、スコップ、ランマ、ブルーシート、測量道具(木杭、水糸、釘)など、思いの外多くの道具が必要です。
    • 余った資材処分の壁:余ったセメント、掘った後に出る残土や型枠材など、かなりの量の廃棄物が発生します。プロなら流用、再利用できるこれら資材も、DIYユーザーにとっては処分が大きな負担になることがあります。
    • 正確な測量がキモ:一度固まると修正や撤去が困難なため、現地でいかに正確な測量ができるかが重要になります。
    • 週末だけで終わらない:数日から1週間以上の養生期間(固まるのを待つ時間)が必要。毎週末をDIYに当てられる計画を立てておかないと、養生したまますぐに1、2ヶ月が経過してしまうことも……。

    3. 置き基礎:抜群の手軽さだが、注意も必要

    コンクリート基礎をDIYで施工する工程を表したイラスト。砂利敷き、下地づくり、転圧など基礎工事の基本作業を視覚的に示し、外構やフェンス基礎の施工検討に対応。

    置き基礎とは、既製品のコンクリートブロックや束石を地盤の上に直接、または一部を埋めて設置する簡易的な基礎工法のことです。

    【メリット】安価で材料が揃いやすい

    一個数百円からホームセンターで購入でき、すぐに作業を始められるのが最大の魅力です。その手軽さから、小さな物置などでよく選ばれる方法といえます。反面、1個数キロ程度のものでは、強風に耐えられず転倒の原因になることも。かかる力に応じた大きさにものを選ぶことが非常に大切です。

    【Do:施工の手順】

    1. 位置出し:水糸を張り、ブロックの正確な位置・高さを決める。
    2. 掘削:ブロックの大きさに合わせて地面を掘って高さ合わせをします。多少でも埋めると横ずれ防止の効果も期待できます。※ブロックを丸ごと埋める深さに穴を掘ると、それだけで数時間かかることも……。
    3. 転圧・水平出し:掘った穴にバラスや砂利を敷き、木槌やランマで叩きながらミリ単位で高さや水平を調整します。置き基礎は置いた後の調整がほとんどできないので、ここでの調整がキモになります。
    4. 据付:基礎を据え付けてから木槌で叩くなどして高さを合わせ、基礎同士の並び(通り)を揃えていきます。
    ⚠️ここに注意!置き基礎DIYのつまづきどころ
    • 終わりのない微調整:物置用にたった4つの置き基礎を据えるだけでも、水平方向の位置と高さを揃えるのはかなり大変です。少し深めの穴を掘って、バラス(大きめの小石)→砂利(小さい小石)の順に敷いていくのがコツです。
    • 設置後の沈下問題:砂利の上に据えているだけなので、しばらくすると徐々に沈下してきます。現実には「不同沈下(基礎ごとにバラバラに沈むこと)」が起き、設置したものが傾いてしまうことも。後からの調整はできないので、最初の地盤作りが大切です。

    4. 基礎の新常識:くい丸なら「打つだけ」でプロの強度

    ここまで見てきたコンクリートの「重労働」や「待ち時間」。それらをすべてスキップできる別の選択肢が、打ち込み杭「くい丸」です。まずは性能の違いを一覧表で比較してみましょう。

    工法名 資材・道具費 施工技術 施工スピード 鉛直支持力 水平支持力
    くい丸
    現場打ち × × ×
    置き基礎 × ×

    ※資材・道具費は、専用道具の購入や処分費用を含めた評価です。

    くい丸とは?

    単管パイプの2.5倍以上の支持力を持ち、アスファルトにも直接打ち込める高性能な鋼管杭です。累計1,000万本以上の実績を誇るNETIS登録品(KT-990237-VE)で、新幹線や富士山の整備にも採用されています。

    【基礎としての使い方は主に2パターン】

    • 支柱一体型:長めのくい丸を打ち込み、地上部分をそのままフェンス等の支柱にする。
      商品画像
      くい丸(42.7×110cm)

      42.7mmのくい丸はホームセンターの単管がすっぽりと被せられます。見た目にスッキリします。

      商品画像
      同芯バンド | くい丸システムズ

      42.7mmのくい丸に、被せた単管(48.6mm)を留めるための金具。

    • 基礎分離型:地面に打ち込んだくい丸を「土台」とし、クランプ等で別の支柱を連結する(高所や看板に最適)。
      商品画像
      くい丸(48.6×150cm)

      腰高程度のフェンスであれば長さ1.5mがよく選ばれます。

    どちらも「打つだけ」で強固な基礎が完成。単管クランプ(φ48.6)がそのまま使えるため、DIYの幅が大きく広がります。

    4.1 道具はこれだけ。準備と後片付けの解放

    コンクリート基礎のようにたくさんの道具は不要です。準備するのは「くい丸本体」「大ハンマー」「用途に合わせた接続金具」のみ。生コンだらけの舟を洗うことも、余ったセメントが物置の隅で何年も放置されることもありません。

    4.2 「養生ゼロ秒」がDIYのスピードを変える

    くい丸は打ち込んだ瞬間に基礎が完成します。週末の1日で「基礎打ちからフェンスの取り付けまで」を一気に終わらせることが可能。打ち込むスピードも驚異的で、大ハンマーなら1m打ち込むのに数分、電動ブレーカーならわずか数十秒です。
    ※作業を進めるための養生期間は不要ですが、杭の支持力は時間と共に高まります。完成直後に大きな力を掛けて強度を試すことは控えてください。

    4.3 抜き強度(耐台風)の圧倒的な安心感とバイク小屋対応

    くい丸は地中深くで強力な摩擦抵抗を生むため、風の影響を受けやすい目隠しフェンスでも安定感を発揮します。支持力(引抜き/押し込み強度)は1本あたり300kg以上、地盤条件によっては1トンを超えることもあります。
    また、バイク小屋の転倒・沈下防止にも最適です。アスファルト面にそのまま基礎を打てるのも、くい丸ならではの強みです。


    5. あなたの状況にぴったりの「正解」は?

    目的 おすすめの基礎工法 理由
    住宅本体、大型ガレージ コンクリート現場打ち 法規制と構造的重量への絶対的な対応
    小型の物置、平地の束石 置き基礎(ブロック) コスト重視、手軽さ優先
    バイク小屋(簡易ガレージ) くい丸(打ち込み基礎) 強風に強く、アスファルト面でも沈まない
    目隠しフェンス、防獣柵 くい丸(打ち込み基礎) 抜き強度に優れ、施工が最速
    ガビオン、外構DIY くい丸(打ち込み基礎) 残土ゼロ。予算を資材に回せる
    ブログ画像
    くい丸のハンマー打ち:最適なハンマーの選び方と、失敗しない打ち込みのコツ【店長直伝】 | くい丸広場

    本数が少ない時はハンマーでの打ち込みを選ぶ方が多いです。最適なハンマー選びでスムーズに作業を進めて下さい。

    商品画像
    電動杭打ち機セットレンタル

    地盤が固くハンマー作業が不安な時は必要なものがセットになった電動くい打ち器レンタルがおすすめ。資格不要、家庭用100v電源で使えます。


    6. まとめ:自分で作れば愛着がわいてくる。難関の基礎工事をクリアして、納得のいくDIYを。

    「基礎さえちゃんとできれば、後はなんとかなる」。これは多くのDIYユーザーが実感していることです。基礎づくりという壁を越えさえすれば、後はあなたの思い通り。フェンスの配置、板の間隔、色の組み合わせ——自由に組み上げていくことができる、DIYで最も楽しい創造の時間が待っています。

    慣れない作業への不安から一歩を踏み出すのを躊躇することもあるかもしれません。でも、賢い基礎選びができれば、その一歩を軽くしてくれます。自分で作れば愛着がわいてくる。無理なく、でも妥協のないエクステリアDIYを、納得いくまで。

    くい丸専門店がしっかりサポートしますので、安心して取り組んでください。

    【免責事項】

    • 本記事で示されている数値はあくまで目安又は一例であり、お客様がこれに基づいて設計、施工されたことにより発生したいかなる損害についても当店では責任を負いかねます。
    • 設計、施工においては、お客様ご自身で妥当性を確認して下さい。
    • 設置物や大きさによっては、法令による規制の対象となる場合があります。お客様ご自身で確認して下さい。
    • 掲載している写真はプライバシー保護等から、撮影意図を損なわない範囲で修正されている場合があります。