巨大アートオブジェを支えるくい丸:箱根彫刻の森美術館「猫の小林さん」 | くい丸広場

箱根彫刻の森美術館に展示された、ピンク色の巨大な猫の小林さん
巨大な猫の小林さん

箱根彫刻の森美術館で開催された現代アート展で、ひときわ目を引いたのは、美術家・飯川雄大氏の有名作品、ピンク色の巨大な「猫の小林さん」です。(展示期間:2022年7月〜2023年4月)

最大で高さ14mにもなるこの巨大オブジェを展示するのに使われたのがくい丸です。

展示の様子をレポート

森の中に佇むピンクの猫の小林さん
入場してしばらく歩くと、森の中にピンクの何かが。周りの木々と比べてもその大きさが分かります。
近くから見た猫の小林さんの顔
さらに近づいてみると巨大さが伝わります。猫の小林さんには様々な大きさのものがあるそうですが、これはかなり大きい方ではないでしょうか。
離れた塔から見た猫の小林さん
向かいの塔から見てみました。一見シンプルで可愛いキャラクターのようで、無表情さの奥に可愛いだけでは説明しきれない何かを感じますね。木立に隠れて全体をパッと把握できないのも、全てを捉えきれない、説明しきれないもどかしさを感じます。

アート作品の設置の難題をクリア

このオブジェは、風船のような構造をしており、送風機で常に風を送り込むことで膨らませて展示します。アート作品は造形の自由さから、一般的な建築物とは異なる複雑な形状や構造をしているため、屋外での設置には特に安全面の配慮が不可欠です。

大勢の来場者が訪れる会場での展示ということもあり、事前の安全確認が重要でした。そのため、くい丸は構造計算でもお手伝いさせていただきました。

また、運用面での安全対策として、一定の風速を超えた場合には空気を抜いて展示を中断する方針も決定されました。

くい丸による確かな固定とスムーズな撤去

くい丸と単管パイプで組まれた固定フレーム
オブジェの設置に当たっては、くい丸と単管パイプを組み合わせたフレーム工法が採用されました。48.6mmのくい丸は単管パイプと同じ太さなので、単管クランプを使って簡単にフレームを構築できます。オブジェの背面に単管でフレームを組み、そのフレームをくい丸でしっかりと地面に固定することで、風に煽られることなく、安定して作品を展示することができたのです。
ロープフックを使用している様子
この時、くい丸システムズのリングフックも活用することで、カラビナやロープを使った固定をスムーズに行うことができました。

スムーズな撤去

工夫を重ねた施工の結果、無事に「猫の小林さん」の展示を終了しました。

そして、展示終了後の撤去作業でもくい丸の強みが発揮されました。くい丸は撤去した時に排土が出ず、綺麗な抜き跡の穴が残るだけなので、あっという間に展示前の状態に戻すことができたのです。

アート作品のような特殊な構造物でも、安全かつ確実に展示でき、かつ撤去もスムーズに行えるくい丸。

くい丸専門店クイックスでは、構造計算からオブジェに合わせた金具のご提案までお手伝いさせて頂きます。アートイベントの運営者様や作家様で、屋外展示の方法にお困りの方は是非お問い合わせください。



この記事で使用されたアイテム



【免責事項】

  • 本記事で示されている数値はあくまで目安又は一例であり、お客様がこれに基づいて設計、施工されたことにより発生したいかなる損害についても当店では責任を負いかねます。
  • 設計、施工においては、お客様ご自身で妥当性を確認して下さい。
  • 設置物や大きさによっては、法令による規制の対象となる場合があります。お客様ご自身で確認して下さい。
  • 掲載している写真はプライバシー保護等から、撮影意図を損なわない範囲で修正されている場合があります。