「控え」は工事現場からDIYまで幅広く使われる補強方法の定番ですが、名前自体は一般にあまり知られていません。安全な基礎作りに欠かせない知識ですので、ぜひ覚えてくださいね。
うさぎママ
モグラ親方
1. 「控え」とは?斜め補強の基本
建設現場での作業において「控え(ひかえ)」という言葉をよく耳にします。しかし、DIYのお客様との会話の中で「補強のために控えを取った方がいいですよ」とお伝えすると、「控えって何ですか?」と疑問を持たれることが多々あります。建設業界では一般的な専門用語ですが、初めて聞く方にはやや理解しづらいかもしれません。
写真をご覧ください。「控え」とは、斜めに補強のパイプなどを繋ぎ、構造物を安定させるための工法です。主に風など、横方向からの力(水平荷重)に対抗するために使用されます。
設置場所の地盤や期間によって控えの数や配置は異なりますが、「くい丸」は従来の単管杭に比べ、2.5倍以上の引き抜き抵抗力があるため、風の力に耐える「控え用の杭」として最適です。特に48.6mmのくい丸は、市販の単管クランプがそのまま使えるので、様々な地形や角度に合わせて自在に設置できるのが大きなメリットです。(参考:仮設ゲートへの使用事例)
2. 控えの実例:テント・屋外看板への応用
パイプだけでなく、イベント用の大型テントなどでは、控え材としてロープやスリング(ベルト)を使うこともあります。
ただし、ロープやスリングは「引っ張られる力」には効果的ですが、「押し込まれる(圧縮される)力」には全く効果がありません。風向きが変わった時などに構造物が倒れないよう、複数の方向から控えを取るなどの注意が必要です。そのため、両方の力に耐えられる鉄パイプでの控えが最も確実です。
上の写真は、屋外の野立て看板に控えを取った実例です。
標準的な強度の地盤の工事現場では、長さ1.1メートルのくい丸を約0.8メートル地中に打ち込むことが一般的です。しかし、地盤が軟らかい(軟弱地盤)場合は、より長い1.5メートルのくい丸を使用し、1メートルから1.2メートルほど深く打ち込むことで強度を確保します。
3. 安全な基礎設計のために
「控え」という工法について、少しでもご理解いただけましたでしょうか?
安全な補強を行うためには、構造物が風などから受ける力を正しく認識し、適切な長さ・角度・本数で控えを取ることが重要です。
クイックスでは、構造物にかかる力や必要な基礎の強度を計算する「構造計算サービス」も提供しています。公共工事や大型の太陽光発電施設などにも幅広く活用されていますので、強度設計に不安がある方は、ぜひ公式LINEよりお気軽にお問い合わせください。