安全を守るためのフェンスが倒れてしまっては元も子もないので、しっかり固定できるくい丸をおすすめしたい用途です。

ガードフェンス(フェンスバリケード)は、工事現場や不動産管理、公園・駐車場などの区画でよく使われる仮設資材です。大阪市内の公園改修現場でも、ガードフェンスの控え杭として「くい丸」が使われているのを見かけました。
ガードフェンスは手軽に設置できる便利な資材ですが、風の影響を受けやすい面もあります。特に人通りのある場所や住宅地、道路沿いの現場では、倒れ込みを防ぐための固定が大切です。
ガードフェンスは見た目以上に風を受けます
ガードフェンスは、仮囲いよりも低くて扱いやすい資材ですが、風の影響を受けにくいわけではありません。下半分が鉄板になっているタイプでは、その部分がそのまま風を受ける面になります。
さらに、目隠しや防じん対策のために、上半分のメッシュ部分へシートを取り付ける場合もあります。このような使い方をすると、フェンス全体が風を受ける面に近くなり、強風時には倒れ込みやすくなります。
安全確保のために設置したガードフェンスが倒れてしまっては本末転倒です。短期間の工事であっても、風を受ける前提で固定方法を考えておくことが大切です。
目隠しシートを付けると風圧は約2倍に
簡易的に、風速20m/sの風が当たった場合の風圧を計算してみると、次のようになります。
| 条件 | 風を受ける面積 | 総面積1㎡あたりの風圧荷重 | 1.8m×1.8mのフェンス1枚あたり |
|---|---|---|---|
| 目隠しシートなし | 総面積の45% | 約110N 約11kgf相当 |
約357N 約36kgf相当 |
| 目隠しシートあり | 総面積の95% | 約233N 約24kgf相当 |
約754N 約77kgf相当 |
目隠しシートを取り付けると、風を受ける面積が増えるため、風圧荷重はシートなしの場合の約2.1倍になります。
上記は、空気密度を1.225kg/m³として、風圧 q = 0.5 × 空気密度 × 風速² で計算した簡易的な目安です。実際の風圧は、フェンスの形状、風向き、設置場所、周囲の建物の有無などによって変わります。
控え杭としてくい丸を使うと安定感が高まります
写真の現場では、ガードフェンスを支える控え杭として、地面に打ち込んだくい丸が使われています。フェンス本体だけで自立させるのではなく、背面側から控えを取ることで、風による倒れ込みを抑えやすくなります。
仮設資材は「置くだけ」で済ませたくなる場面もありますが、風が強い場所や人通りのある場所では、杭で固定しておく方が安心です。
木杭や単管杭と比べたくい丸のメリット
くい丸は、木杭や単管杭に比べて打ち込みやすく、撤去後の原状復帰もしやすい杭です。コンクリート基礎のように大がかりな施工をしなくても、必要な場所に打ち込んで固定できるため、工事現場での利便性が高いのが特徴です。
| 比較項目 | くい丸 | 木杭・単管杭 |
|---|---|---|
| 打ち込みやすさ | 尖端付きで打ち込みやすい | 地面によっては入りにくい |
| 抜けにくさ | 実験で単管杭の平均2.5倍以上の引抜抵抗を確認 | 単管杭は地中で滑りやすい場合がある |
| 撤去 | 引き抜いて撤去しやすい | 木杭は折れ・腐食・残置に注意 |
| 再利用 | 繰り返し使いやすい | 木杭は再利用しにくい場合がある |
メーカーが実施した実験では、「くい丸」は単管杭の平均2.5倍以上の抜けにくさが確認されています。ガードフェンスは下半分の鉄板部分で風を受けやすく、さらに目隠し用のシートを取り付けると風圧を受ける面積が大きくなります。台風シーズンや風の抜けやすい現場では、置くだけの対策では不安が残る場合もあります。
※引抜抵抗は地盤条件、打ち込み深さ、使用する太さ・長さによって変わります。
ガードフェンス固定にはどの太さが向いている?
ガードフェンスの控え杭としては、現場条件にもよりますが、扱いやすさと固定力のバランスから42.7mmや48.6mmがよく使われます。
42.7mmは比較的打ち込みやすく、住宅地や小規模工事でも扱いやすい太さです。48.6mmはホームセンターなどで流通している単管パイプと同じ太さなので、単管クランプとの相性がよく、よりしっかり固定したい場合に向いています。
現場の地盤が固い場合や、設置期間が長い場合、目隠しシートを併用する場合などは、風の影響も考えながら余裕を持った固定方法を検討することをおすすめします。
専用金具を使うと、さらにスピーディに設置できます
ガードフェンスをくい丸で固定する場合、単管クランプなどを使って控えを取る方法もありますが、現場での作業性を重視するなら専用金具の使用もおすすめです。
クイックスでは、ガードフェンスをスピーディに設置するための専用金具として「フェンスベース」と「フェンスロック」をご用意しています。
くい丸と専用金具を組み合わせることで、ガードフェンスの設置・撤去をより簡単に行えます。短期間の仮設工事や、設置場所を変えながら使う現場にも便利です。
こんな現場におすすめです
- 公園や歩道沿いの改修工事
- 駐車場や空き地の一時的な区画
- 住宅地の工事現場
- 資材置き場や立入禁止エリアの囲い
- 台風シーズンや強風が心配な仮設フェンス
- 目隠しシートを取り付けるガードフェンス
ガードフェンスは、現場の安全を守るための大切な資材です。そのフェンス自体が倒れてしまわないように、風を受ける条件や設置場所に合わせて、しっかり固定しておきたいですね。
ガードフェンスの固定方法にお悩みの方は、くい丸と専用金具の組み合わせもぜひご検討ください。