くい打ち丸テーパーキャップとストレートキャップの違い くい丸打込アダプター

 くい丸の打込に使われる手打ちキャップ(42.7/48.6/60.5)と電動ブレーカーキャップには、「テーパータイプ」と「ストレートタイプ」の2種類がラインアップされています。 

 この2種類はキャップ内部の穴形状の違いによるもので、ごく簡単に説明すると、テーパータイプはくい丸が長持ちする新しいフィット型、ストレートタイプはシンプルな従来型製品という事ができます。 

 テーパータイプは上図で確認できる通り、よりくい丸の頭部形状にフィットしているため、ストレートタイプに比べてくい丸の寿命(繰り返し使える回数)を延ばす効果が期待されます。この事から、テーパータイプはストレートタイプよりも価格を低く抑える事で普及を図っています。 

 これに対して、実はストレートタイプはキャップ内径が49.5mmと、単管(48.6mm)よりもわずかに大きくなっています。このため、寸法上は単管の打ち込みに使用する事も可能ですので、単管打ちの為にストレートタイプをお買上になるお客様がいらっしゃるのも事実です。しかし、くい打ち丸シリーズはくい丸打ち込み専用アダプターですので、くい丸以外の打ち込みに使用して発生したトラブルについては当店でもメーカーでも返品やクレームをお受けする事ができません。万一目的外にお使いの際はご理解下さいますようお願い致します。 

 いずれにせよ、現場でよく見かける、ノミのシャンクにアダプターカップを溶接した自家製アダプターに比べれば、削り出し一体加工のくい打ち丸シリーズがより長い間使えるとお考え頂いて結構かと思います。(より大きな負荷のかかる電動ブレーカーキャップにはさらに硬度調整加工が施されています) 

 余談ですが、手打ち/手打ちテーパーキャップをくい丸の本数と同じだけご注文下さるお客様がまれにいらっしゃいますが、手打ち/手打ちテーパーキャップは繰り返し使える商品ですので、作業者(=打込ハンマー)の数だけお求め頂ければ充分です。ご注文の際はご留意下さい。 

 それでは一番シンプルな基礎工法「くい丸」を、皆様のニーズに応じた基礎の設置にお役立て頂ければ幸いです。