ご存じですか?巷で人気急上昇中のスラックライン。小学校の体育教材としても採用されるそうですね。ご存じない方は、細いロープの上でするトランポリンをイメージして頂くと近いかも知れません。幅わずか5センチほどのライン(伸縮性のあるロープ)の上で、高く飛び上がってトリックを決める。もちろん店長は、、、できません。

 そんなスラックラインは、元々は大きな木と木の間にラインを張って綱渡り遊びをするところからスタートした、いわばアウトドアスポーツです。ところが日本ではなかなかラインを張るのに適した場所、ましてご自宅の庭にはそんな大木なんか生えていません。で、ラインを張る時の基礎(アンカー)としてくい丸を使って頂くケースが増えています。

 今回は、くい丸でのアンカー設置のお手伝いにお邪魔してきたので、少しご紹介したいと思います。

施工のお手伝いにお邪魔しました

 お世話になっている関西スラックラインコミュニティさんからのご紹介でくい丸をご購入頂いたお客様のところに、施工のお手伝いがてらお邪魔してきました。

20メートルほどはラインが張れると思います

 気軽にスラックラインを楽しめる場所を作りたいんです、と準備を頑張っていらっしゃいます。屋内にもラインがあるのですが、少し長めのラインが欲しいので、屋外にラインを張りたいというご希望でした。

 打ち合わせの結果、少しでも距離を稼ぐために対角線上にラインを張る事にしました。

杭のスペック

今回は、少しでも深く打ち込みたいということで、通常ご案内している1.3mではなく、太さ48.6mm、長さ1.5mをチョイスして頂きました。地上の出しは50cmほど欲しいという事でしたので、打込み位置にビニールテープでマーキングしてから、いざ打ち込みです。

施工は電動ブレーカーが楽チン

電気が通っていれば電動ブレーカーを使うのがお勧めです

 お邪魔する前に電源がある事を確認していたので、電動ブレーカーとコードリールを持参しました。くい丸の頭に乗っかっているのが電動ブレーカーです。

 スラックラインは取り外しすることもありますが、アンカーの杭は常設しておくので、基本は抜く事がありません。ですので、出来るだけ真っ直ぐ打ち込めるよう、特に打ち始めは慎重に作業します。

杭が真っ直ぐ打てているか確認する方法

 写真の方が手に持っている黒と黄色のものは、実はパイプ専用の水平器です。通常皆さんが水平器(水準器)というと、このようなものをイメージされると思います。

DIY FACTORY COLUMNホームページより

 こうした水準器を2個使う(L字型に杭に当てる)事で、杭の傾きを知る事も出来ます。ただ、水平器も2個必要ですし、いちいち杭に当てるのが若干面倒でもあります。

 ということで、当店では洗濯機に付いているのと同じ気泡管タイプをお勧めしています。

株式会社エビス様ホームページより

 これをくい丸に当てて確認しながら、真っ直ぐになるように調整しながら打ち込んでいきます。上の写真では一番左側の使い方に近いですね。

施工は4本で20分程度

手前側の2本。奥側にも同じものがあります。

 打ち込んでみると、表面から30cm程度は柔らかいのですが、そこからが結構固くて少し手こずりました。その分杭としてはしっかり効いている事になりますので、アンカーを設置する場所としては良い条件だったのではないかと思います。4本打って、施工時間はだいたい20分くらいでした。あっという間ですね。

スラックラインアンカー杭は、2本で1組が基本

 上の写真ではくい丸が2本写っていますが、このように、スラックラインのアンカーとして使用する時は、2本で1組が基本です。くい丸1本だけをアンカーにすると、ラインを張った時にしなって傾いてしまいます。

くい丸の本体は鉄パイプで出来ています。そのため軽くて丈夫なのですが、やはり大きな力をかけると、上の写真のように”しなって”しまいます(ただし、ポキッと折れないのは鉄パイプのメリットでもあります)。

 これを防ぐために、くい丸を2本1組にして横にかかる力に耐えるようにするわけです。

 特にご自宅の庭など、制約の多い場所に設置する時には様々な工夫が必要になります。お悩みの方はぜひお気軽にご相談下さい



スラックラインについてはお問い合わせも多いので、他の記事でもご紹介していきたいと思います。
ありがとうございました。



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