くい丸は単管と同じ太さ(48.6mm)がラインアップされていますので、工事現場ではよく目にします。その中でも、工事が終わったときに撤去する「仮設物」とは非常に相性が良くて、仮囲いからフェンス、土留めなど幅広く使われているのです。

 近年は特に異常気象による強風なども増えてきていますので、昔に比べてくい丸のような専用杭で基礎を作られる業者様が多くなってきているように感じます。

 先日、仮設ゲートの控えの杭にくい丸が使われているのを見かけました。
 (写真ではくい丸が写っているのが見えにくいので矢印をつけておきました。)

 ゲートは毎日開閉するため、普通のフェンスなどに比べて基礎に負担が掛かります。そこで、ゲートには控えを取って補強する事も多いのですが、その控えの杭にくい丸が使われています。

 

 多くの仮設ゲートは単管に取り付けられるようになっていますので、くい丸を直接支柱にされているケースも多くあります。また、今回の事例のように、控えはくい丸で支柱は単管、又はその逆のケースなど、皆様が現場で色々工夫されている事が分かります。
 

 こうしたゲートの場合は引き抜き方向と言うよりは横方向に力がかかりますので、少し深めに打ち込んで頂き、さらに控えを取るなどして力を分散させて頂くと良いと思います。

 度々文中に出てきた「控え」についてはこちらの記事をお読み下さい。