セットハンマー、両口ハンマー
細径(Φ27.2〜38.1)のくい丸であれば、片手持ちのセットハンマーなどで打ち込めます。アスファルトに打ち込まれているお客様もいらっしゃいます。
慣れもほとんど必要なく、お一人で作業できるのもメリットですね。さすがに釘を打つ金槌では無理がありますが、ヘッドが1〜1.5kgくらいのものをお使いのお客様が多いです。
大ハンマー
プロも工事現場で使う大ハンマーなら太径(Φ42.7〜60.5)がおすすめです。
2.7kgヘッドであれば思った以上に扱いやすいのですが、固い地面にしっかり打ち込むには少々物足りなさも感じる時もあります。パワフルに作業できる方であれば1ランク重い3.5kgタイプをオススメします。(くい丸の会社でもこのタイプを持っています)
両手ハンマーの場合でも、くい丸が自立するまでは片手持ちで少しずつ打ち込んでいきます。10〜20cm程度入ると自立するので、そこから両手に持ち替えて打ち込んでください。慣れないと的(くい丸の頭)に当てるのに苦労するかも知れません。(柄が傷だらけになるのはよくある事です)
楽に打つコツは思い切り振りかぶらない事。上手な方は「大きく振りかぶって振り下ろす」というよりは、「ハンマーをクルクル回す」イメージで振っています。
ゴムハンマー、カケヤ(掛矢)
音が静かなのでゴムハンマーやカケヤで作業されるお客様もいらっしゃいますが、くい丸の頭が鉄なので、ハンマーヘッドにどうしても傷みが出てしまうようです。作業環境に応じてご検討ください。
手軽さと作業効率で広くお勧めしている打ち込み方法です。
100v電源に対応していますので、DIYなどでも使いやすくなっています。
打ち込みはスイッチを握るだけの簡単操作で特別な技術や慣れも必要ありません。
打撃振動が細かい(少しずつ地面に入っていく)ので、打ち始めを丁寧にすればまっすぐ入って行きやすいのも嬉しいポイントです。
パワーを心配されるお客様もいらっしゃいますが、N値20の地面にも打ち込めていますので多くのケースでは電動ブレーカーで対応できるのではないでしょうか。
作業上の注意としては、1.5mを超える長さのくい丸を打ち込む時には脚立や洗車台のような足場があると安心です。操作スイッチが機械の上部にあるモデルが多いので、身長172cmの君岡でも1.5mのくい丸をつま先立ちで打ち始めます。機材重量が20kgほどありますので、特に脚立で作業する際には機械を落としたりしないように十分に注意してください。ユニークな事例としては、2mのくい丸を打ち込むのに電線のリールを作業台として使われているお客様もいらっしゃいます。
発電機を使われる際には2kVA以上の出力のものをお勧めしています。くい丸を打ち込むためのブレーカーのモーターは1300w前後のものが多いので、1.5kVAクラスの発電機では起動時に電力が不足するケースが考えられます。
コードリールの数珠つなぎも現場で見かける事がありますが、電流不足で打ち込み力が大幅に下がるケースがありますので、できるだけ避けた方が良さそうです。
くい打ち丸(R)電動ブレーカーキャップ/テーパーキャップ対応機種リスト
メーカー | 型番 |
---|---|
マキタ | HM1500・HM1317C・8900N・8600S・HM1301・HM1302・HM1303・HM1304 |
日立工機 | H65SB3・H65SB2・PH-65A・H65SA・H65SB・H65SB2・H70SA |
リョービ | CH-500・CH-500NA |
※ご注意下さい 片手ハンマーにはパワーの関係上対応しておりません
片手タイプの振動ハンマーについては、とても手軽で便利な反面、くい丸の施工にはパワーがどうしても不足するため対応しておりません。5cmのアスファルトで太さ48.6mmの打込みテストをしましたが、とても打ち込めるパワーがありませんでした。
ただ、太さ27.2mmのくい丸を下穴開けに使われる水道屋さんもいらっしゃいます。こうした特殊な用途でご検討の場合には別注品で対応した実績もございます。詳しくはお問い合わせください。
パワフルな打ち込み力
圧搾空気の力で打ち込むエアブレーカー(ハツリ機)は、パワフルな打ち込み力で工事現場のプロから高く支持されています。
ホースが軽く距離も伸ばしやすいので、広大な現場に大量の杭打ちをする仮囲い施工などには最適です。その反面、2tトラックに載せるような大きなコンプレッサーが必要ですので、DIYの方や少量の施工にはあまり適していません。このような場合には電動ブレーカーをご検討ください。
エアーブレーカーの中でも、20番と呼ばれる一番普及しているタイプのブレーカーが使えますので(※1)、くい丸専用キャップのみご用意頂ければ、ブレーカー本体は建設機械のレンタル屋さんで借りて頂きやすい機種でもあります。
10番、15番の少し小さなモデルにも対応しています(※1)。地盤があまり固くない時にはこちらで十分なケースもあります。
エアーブレーカーは電動のものに比べて一撃の力が大きいので、まっすぐ打ち込むためにはサポート(手元)の方がいた方が良いでしょう。20cm以上打ち込んでから杭の姿勢を真っ直ぐにするのは多くの場合困難です。
機種 | 対応アダプタ | メーカー | 型番 |
---|---|---|---|
20番 | くい打ち丸エアブレーカーキャップ(30Φ) | 東空 | TCB-200など |
10番、15番 | くい打ち丸エアブレーカーキャップ(26Φ) | 東空 | TCB-130B |
油圧ならではの打撃力。平地では機動性も良好です。
ポンプから送り出す油の力で打撃するタイプの杭打ち機です。
丸善工業(株)製のこの機械は「単管打ち機」として人気がありますので、プロの方であれば現場で使った事のある方も多いのではないでしょうか?
本体の他にポンプユニットが必要ですが、キャスター付きで移動できるので太陽光発電などの現場でも困りません。ただ、油が通っている関係上ホースが重くなってしまいます。斜面地での施工には電動ブレーカーやエアブレーカーの方が適しているケースもあります。
電動ブレーカーのようなスイッチ式でなくグリップを押し下げる事で動作するので、長いくい丸を打ち込む時に便利とおっしゃるユーザー様もいらっしゃいます。油圧だけあってパワーも十分。一撃が強いので石混じりの地面にも適しています。
杭打ち機と油圧ユニットを買うと数十万円しますが、お話を聞かせてもらうと買われたお客様の満足度は高いようです。
レンタル屋さん(ダスキンとかではなく建設機械系のレンタル屋さんです)で借りる事もできるので、お近くのレンタル屋さんで、「油圧の単管打ち機ありますか?」と聞いてみてください。
使用機械 | アダプター | メーカー | 型番 |
---|---|---|---|
油圧杭打機 | くい打ち丸油圧ブレーカーキャップ | 丸善工業 | KH-180・KH-240V |
くい丸はバックホー(ユンボ)の先に油圧破砕機(ブレーカー)を取り付けて杭打ちできるようにしています。
よく「コマツに対応していますか?キャタピラーは?」とお問い合わせを頂きますが、実はバックホー(ユンボ)自体の機種は問いません。日立でもコマツでもコベルコでも使い慣れた機種をお使い頂けます。大事なのは油圧式アタッチメントのための配管があるかどうかです。バックホーに油圧配管があるか、また配管の口径が破砕機に適合しているかを事前にご確認ください。
破砕機のみをレンタルすることも可能ですが、破砕機が大きいため取付が手間取る事もあるようです。また、くい丸打込み用のアダプターの取付も、手がグリスだらけになってしまいます。ということで、アダプターをレンタル屋さんに直送し、バックホーに取り付けた状態で回送してもらうというのもオススメの方法です。
パワーは文句なしにナンバーワンです。くい丸を打ち込むのであれば現在最強の方法と言えます。その反面、操作に資格が必要だったり、現場への回送の手間がかかるので、少量のくい打ちであれば手持ちの機械の方が間違いなく手軽です。
長いくい丸の打ち込みにも適しています。0.25クラスであれば3.5mのくい丸の打ち込みにも対応します。(試験で実際に使用しました)
アダプター | 破砕機メーカー | 型番 |
---|---|---|
くい打ち丸バックホーキャップ(Tタイプ) | 東空 | TNB-3M・TNB-2E |
くい打ち丸バックホーキャップ(Fタイプ) | 古河ロックドリル | Fx35・F36 |
くい打ち丸バックホーキャップ(Nタイプ) | 日本ニューマチック工業 | PH-2・GH-2・E-203 |
油圧破砕機は数え切れないほどの種類が出回っており、それぞれにシャンク(本体への差し込み部)の寸法もバラバラです。こうした機械は専門のレンタル屋さんでレンタルされるケースが多いので、リサーチの結果比較的よく普及している機種をいくつか選んで対応しています。
大手レンタル屋さんであれば対応機種のいずれかを保有されている事が多いので、まずは対応機種表を持ってレンタル屋さんに相談してみてください。
適合機種確認時にご注意頂きたい事があります
油圧ブレーカー用のくい打ち丸アダプターをお選びになる時にご注意頂きたい事があります。
実は、「対応機種名が同じでも機械に入らない」という非常に困ったケースがある時折発生します。原因は年式です。同じ機種名でも数世代に渡るモデルチェンジの中で、同じシャンクが入らなくなっていく事があるのです。その段階でモデル名を変えて頂けると良いのですが、、、
世代まで管理して皆様に情報提供させて頂くのは現実的には困難ですので、現物でブレーカーに入るかどうかを確かめて頂ける適合チェックキットもご用意しておりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。確認完了までは少しお時間はかかりますが、確実に使える商品をお届けするためにご協力ください。
カスタム品もご相談下さい
もしお手持ちの破砕機があって、対応機種ではないが、どうしてもそれに合わせたいという場合はご相談ください。納期を数ヶ月頂戴しますが、カスタム対応の実績もございます。
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