【DIY】自宅のお庭にスラックラインを自作 楽しく遊ぶ子供を見て「作ってよかった」を実感

自宅の木のないお庭に、くい丸を使ってスラックラインをDIY。完成後は子どもたちも楽しみました。

「子どもがスラックラインに興味を持ったけれど、自宅の庭に設置できるのかな?」とお悩みの方へ。
今回は、当店にお問い合わせをいただき、店長が実際に設置のお手伝いにお邪魔した「お庭でのスラックライン自作」をレポートします。

1. 「自宅で思い切りスラックラインを楽しんでほしい!」自作を決意した背景

今回ご相談いただいた井上様(仮名)は、上のお子様がスラックライン教室で体験し、興味を持ったことがきっかけでした。教室に通わせることも検討されましたが、「教室は順番待ちの時間も長いため、自宅の庭で時間を気にせず思い切り楽しんでほしい」と自作を決意されたそうです。

Instagramで実際に設置している方々に話を聞く中で「自分にもできそう!」と手応えを感じたものの、最大の壁となったのが「ラインの両端をどうやって地面に固定するか」という問題。そこで、ご主人が見つけられた「くい丸」に興味を持ち、当店にご相談いただきました。

2. 【事前のQ&A】くい丸の太さ選びと、必要な接続パーツ

お問い合わせ当初、井上様は教室の先生からのアドバイスを受け、「より安心できるように片側3本ずつ(計6本)のくい丸で固定したい」と計画されていました。

Q 追加するくい丸は、どの太さ・長さの商品を選ぶのがよいですか?
【当店の回答】今回の条件では、すべて「直径48.6mm」でそろえることをおすすめしました。
スラックラインでは横方向に強い力がかかります。直径48.6mmのくい丸は、ひと回り細い42.7mmと比べても、曲がりにくさに約1.5倍の差があります。42.7mmとの打ち込みやすさの違いは体感ではそれほど大きくないため、今回は強度を優先し、直径48.6mm・長さ130cmをご提案しました。
Q くい丸を追加する場合、リングフックなどの接続用パーツも必要ですか?
【当店の回答】設置状態を保ちやすくするため、専用金具の併用をおすすめしました。
複数のくい丸をスリングロープなどで連結する場合、単に前後のくい丸へロープを巻き付けただけでは、テンションがかかった際に上へずれることがあります。浮き上がりを抑える「押さえ」として、リングフックなどの金具を併用します。

当店では「神戸スラックラインコミュニティ様」との協業でスラックライン用基礎キットの開発を進めていたため、「モニター制度」をご提案し、店長がお手伝いにお伺いすることになりました。

3. 設置当日に向けた「事前の準備物」リスト

設置をスムーズに行うため、お客様ご自身で手配していただくアイテムについても事前にすり合わせを行いました。

準備するアイテム 選定の目安とアドバイス
スラックライン本体 井上様が教室の先生と相談し、「GIBBON SLACKLINE SET BANANALAMA」を準備されていました。少し細めのモデルなので、小さなお子様でもラインの反発を得やすく、上達に合わせて楽しめます。
スリングロープ 前後のくい丸をつなぐロープ。今回は70cm間隔にくい丸を打ち、締込み金具を使ったのでスリングは50cmがちょうどでした。
高さ調整台(Aフレーム) スラックラインの下に挟み込んで、高さを調整する台が必要です。

4. 現場での作戦変更!お庭を最大限活かす「4本打ち+シールド」

いよいよ設置当日。くい丸や電動杭打ち機も持参してお邪魔しました。井上様とお庭を拝見しながら打ち合わせを行い、子どもたちがつまずきにくく、かつラインを長く張れるよう、敷地に対して若干斜めのレイアウトに決めました。

人工芝のお庭でスラックラインの設置位置を確認している様子

事前の計画では「片側3本ずつ、計6本」のくい丸を使う予定でしたが、現地の地盤やお庭のレイアウトを確認しながら検討した結果、ラインの長さとお庭の使いやすさを考慮して「片側2本ずつ、計4本(くい丸の間隔70cm)」に変更しました。これにより、ラインの全長を約7m確保できました。

これは単にくい丸の本数を減らしたものではありません。内側に位置する2本のくい丸へ試作中の「水平シールド(倒れ止め)」を取り付け、現地の条件を確認しながら、ラインの引張力を受けやすい構成に調整しています。

5. いざ施工!一直線に並べるコツと、まさかのハプニング

くい丸を使ったスラックライン設置では位置決めが重要。4本が一直線に並ぶようメジャーを張ります。

スラックラインの基礎づくりで重要なのは、「すべてのくい丸(計4本)が一直線上に並んでいること」です。これを確実にするため、まずは両端の「外側2本」の位置を決め、その間にメジャーをピンと張ってから、内側2本の打ち込み位置を正確に割り出しました。

当日は、別の工事に来られていた左官屋さんお二人も作業をお手伝いしてくださいました。温かいご協力に感謝です!

位置が決まり、電動ブレーカーを使って打ち込みを開始。しかし、ここで驚きのトラブルが起きました。

⚠️ くい丸が入っていかない!?その原因は……
はじめは、くい打ち用アダプターの引っかかりや機械の不調を疑いました。人工芝をめくって地面を確認したところ、非常に丈夫な「防草シートが3重」に敷かれていました。重なったシートがくい丸の尖端を受け止め、打ち込みを妨げていたのです。
そこで、打ち込み位置のシートへカッターナイフで十字の切り込みを入れたところ、その後は1本あたり約2分でスムーズに打ち込みが完了しました。防草シートの種類や厚みによっては、そのまま打ち込める場合もあります。無理に打ち込まず、入りにくい場合は作業を止めて地表面や地中の状態を確認しましょう。

6. ラインの設置と高さ調整の工夫

打ち込んだ2本のくい丸をスリングと専用金具で連結した様子

くい丸が打ち込めたら、金具とラインを取り付けていきます。

💡 すっきり仕上げるためのポイント
・余ったラインの処理:長く余ったラインは、くい丸へ巻き付けておくと、足元に垂れにくく見た目もすっきり仕上がります。使用前には、巻き付けたラインが金具やテンション部分へ干渉していないことを確認してください。

ラインの高さ調整

慣れるまでは低めの丈夫なボックスなどでスラックラインの高さを調整します。十分な強度があるものを使用してください。

くい丸にかかる曲げの力を抑えるため、ラインの端(固定部)はできるだけ地面に近い低い位置で留めます。そのうえで、途中に丈夫なボックスなどを置いてラインの高さを調整します。

今回は、お客様がお持ちの収納ボックスを高さ調整に使用しました。お子様は「もっと高いのがいい!」と少し物足りなさそうでしたが、慣れるまではちょうどよい高さです。

⚠️ 高さ調整台についてのご注意
今回使用した収納ボックスは、本来スラックライン用に設計された製品ではありません。本記事と同じ製品や方法を一律に推奨するものではありません。高さ調整台には、ラインから受ける荷重に耐え、使用中に変形・転倒・移動しないものを使用してください。ラインが接する部分の保護も必要です。

7. 設置当日のタイムスケジュールと完成

事前の打ち合わせと丁寧な下準備が功を奏し、半日でスラックラインを楽しめる環境が完成しました。

10時前 現場到着。お庭の状況を確認し、位置決めの打ち合わせを開始。
12時前 お手伝いも頂きながらくい打ち完了。打ち込み自体は1本あたり数分でしたが、暑い中なので休憩も取りながら、防草シートの処理と位置決めを丁寧に行いました。
13時ごろ 仮組み完了。お子様にも実際に乗ってもらい、ラインのテンションなどを確認しながら微調整。
14時 金具や余ったラインを整え、全工程が完成!

完成後、さっそくお子様に遊んでいただきました。バレエを習っていたとのことで、ほぼ未経験とは思えない見事なバランス感覚でラインに乗っていました!すぐに高さを上げる日が来そうですね。

8. まとめ――夢中になれる場所を、自宅のお庭に

完成後は、さっそく近所のお友達も集まり、みんなで楽しそうにスラックラインで遊んでいました。その様子を見守りながら、井上様がポツリとおっしゃった言葉が印象に残っています。

「何か熱中できるものを見つけてくれたらいいな」

お子様に元気に、明るく育ってほしい。そのために、興味を持ったことへ思い切り取り組める場所をつくってあげたい。今回の設置を通じて、そんなご両親の真心を感じました。

「庭に木がないから難しそう」「自分たちだけで設置できるか不安」と感じている方も、まずは設置場所の広さや地面の状態を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。分からないことがあれば、くい丸専門店クイックスがお庭の条件や使い方を伺いながら、一緒に設置方法を考えます。LINEでお気軽にご連絡下さい。

💡 長く使うために――使用後はラインを少し緩めましょう
スラックラインを強く張ったまま屋外へ放置すると、紫外線や風雨の影響でラインが劣化しやすくなります。遊び終わったらテンションを少し緩めておくのがおすすめです。長期間使用しない場合はラインを取り外し、直射日光や雨の当たらない場所で保管してください。再び使用する際は、色あせ、毛羽立ち、縫製部分のほつれ、金具の変形やさびなどがないか確認しましょう。
⚠️ 施工・使用上のご注意

本記事は今回の設置事例であり、同じ構成がすべての設置場所に適合することを保証するものではありません。

  • 設置方法:必要なくい丸の本数・長さ・補強方法は、地盤、打ち込み深さ、ラインの長さや張力、利用者の体重、使用方法などに応じて検討してください。
  • 施工前:打ち込み位置の地中に、配管や配線などがないことを確認してください。
  • 使用前:くい丸、金具、スリング、ライン、高さ調整台に、緩み・変形・損傷がないか点検してください。
  • 使用時:周囲の安全を確保し、必要に応じてマットや保護具を使用してください。
  • 高さ調整:高さを上げる場合は、スラックライン専用フレームの使用をご検討ください。
  • Aフレームの自作:経験者や専門家へ相談し、十分な強度、転倒防止、ラインが接する部分の保護を確認してください。
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【免責事項】

  • 本記事で示されている数値・安全性に関する情報はあくまで目安又は一例であり、お客様がこれに基づいて設計、施工されたことにより発生したいかなる損害についても当店では責任を負いかねます。
  • 設計、施工においては、必ずお客様ご自身で妥当性を確認して下さい。
  • 設置物や大きさによっては、法令による規制の対象となる場合があります。お客様ご自身で確認して下さい。
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