土木工事で、高さや位置の基準を示す丁張り(遣り方)。昔から木杭がよく使われていますが、困りごとも色々あるようです。
今回お電話をくださったのは、丁張りの木杭を単管杭「くい丸」へ置き換えられないかと検討されていた土木会社のお客様です。
「業界の講習で、丁張りにくい丸を使っているのを見たんです。これはいいなと思って調べたんですが、太さも長さもいろいろあって、どれを選べばよいか分からなくて」
電話で現在の施工方法や困りごとを伺いながら、木杭から無理なく切り替えるためのサイズと金具を一緒に整理しました。
店長
モグラ親方
木杭の丁張りで感じていた4つの困りごと
お客様が普段使っているのは、45mm角・長さ約1mの木杭です。木杭には価格面のメリットがありますが、現場では次のような課題を感じていました。
- 石に当たると入っていかない
- 打ちたいところに打てない(位置がずれる)
- 根入れが浅くなりがちで、釘を打つときに杭がぐらつく
- 使用後に廃棄の手間と処分コストがかかる
特に大きな悩みは、「打ちたいところに丁張り杭を打てない」ことでした。丁張りは施工位置を示すためのものですから、杭が入る場所に合わせて基準側を動かすのは、できれば避けたいところです。
店長
モグラ親方
木杭の困りごとに、単管杭「くい丸」ができること
| 木杭で感じていた課題 | 単管杭「くい丸」で考えられる解決策 |
|---|---|
| 石に当たり、十分に根入れできない | 硬いハガネ材を使った尖端構造により、石混じりの地盤でも打ち進めやすい |
| 狙った位置に打てず、何度も打ち直す | 地盤条件によっては、砕石やアスファルトにも下穴なしで直接施工できる |
| 丁張り板を釘で留めるときにぐらつく | 板ハンガーを使い、蝶ネジで丁張り板の高さと向きを調整できる |
| 使用後の木杭が廃棄物になる | 引き抜いて点検・保管し、状態が良ければ次の現場で繰り返し使える |
世界初の尖端構造で、打ちたい位置を狙いやすく
店長
モグラ親方
くい丸の尖端には、鉄より硬いハガネ材が使われています。打込みやすさを追求した世界初の独自構造です。
くい丸31.8mmを丁張りに使うお客様からは、「打ちたいところに打てて作業がはかどる」という声も寄せられています。
もちろん、どのような石や舗装にも必ず打ち込めるわけではありません。それでも、木杭が石に当たるたびに場所を変えていた頃に比べ、作業効率が上がったと喜んで頂いています。
⚠️ 施工前には埋設管をご確認ください
地中に電線、ガス管、水道管、排水管などの埋設管がないことを確認してから施工してください。
板ハンガーなら、釘を打たずに高さと向きを調整
店長
モグラ親方
丁張り板の固定には、くい丸専用の板ハンガーを使用できます。蝶ネジを手で緩めて位置を合わせ、締め直すだけなので、取り付けや高さ調整に工具は必要ありません。
くい丸の円筒構造を活かし、板ハンガーはクルクル向きを変えられるので、木杭へ釘を打ち付けながら微調整するよりも、貫板の位置を合わせやすくなります。
板ハンガーシリーズには、現場の納まりに合わせて次の3種類があります。
対応する板厚は19mmまでです。くい丸の太さに合わせてセットでお使い下さい。
板ハンガーなら工具を使わず、蝶ネジで貫板の高さと向きを調整できます。くい丸の全7サイズに対応しています。
使い捨てにせず、次の現場でも使う
店長
モグラ親方
木杭は安価で入手しやすい一方、ほぼ使い捨てになってしまいます。上手に再利用される会社様でも、3回使えれば御の字だそうです。廃棄物の分別の手間や、処分費も、以前より無視しにくくなっています。
単管杭のくい丸は、丁張りが終わった後に引き抜いて、次の現場で再利用できます。打込みの際に手打キャップを併用することで、頭部の傷みを抑えてより長く使うことができます。
💡 くい丸は廃棄するときも産廃になりません
くい丸は独自の密閉構造で中に土が入らないので、仮に曲がって廃棄する時でもスクラップとして有価で回収してもらえます。
土木と建築では、選ばれる太さにも傾向がある
今回のお客様が迷っていたのは、くい丸の太さでした。
クイックスへの過去のご相談や採用事例を見ると、丁張りに使われる太さには、工事分野によっておおまかな傾向があります。
店長
モグラ親方
| 工事分野 | 選ばれることが多い太さ | 重視されること |
|---|---|---|
| 土木工事 | 48.6mm(単管と同径) | 掘削工事などで長い丁張りをかけることが多く、杭と丁張り全体の安定感を重視 |
| 建築・外構・エクステリア | 31.8mm または 38.1mm | セットハンマーで素早く打ち込め、撤去も比較的容易。 |
今回のお客様は土木会社で、掘削工事などに使う丁張りを想定しています。また、現在使っている45mm角の木杭から違和感なく移行したいこと、一般的な48.6mm単管用クランプも活用したいことを重視していました。そのため、電話では48.6mmを有力な候補としてご案内しました。
土木工事の丁張りで安定感を重視する場合に選ばれることの多いサイズ。一般的な48.6mm単管用クランプも使用できます。
一方、短い丁張りを少ない本数で設置し、セットハンマーでの打ち込みやすさを優先する場合は、31.8mmや38.1mmも候補になります。太さは工事の呼び方だけで決めず、丁張りの長さ、地盤、施工本数、使用工具を合わせて検討します。
施工性と安定感のバランスがよく、建築・外構・エクステリアの丁張りにも使いやすいサイズです。
長さについては、現在の木杭と同じ約1mを基準にしながら、必要な根入れ、地上に残す高さ、丁張り板の取り付け位置から検討します。くい丸本体を上方向へ継ぎ足すことは基本的にできないため、施工前に必要な長さを決めておくことが大切です。
電動工具が最適とは限らない。現場内の動きまで考える
店長
モグラ親方
電動ブレーカーと専用アタッチメントを使えば、早ければ1本1分前後と、杭打ちの負担と時間を減らせます。ただ、丁張りでは杭を持って広い現場内を移動し、必要な場所で数本ずつ打つこともあります。
現場に合わせて打込み方も決めておくと、より作業効率がアップします。
クイックスでは、電動杭打機だけでなく、すでに機械をお持ちの方向けに、くい丸専用アダプターのみのレンタルもご用意しています。
木杭からの切り替えは、今の施工方法を教えてください
今回の相談で分かったのは、丁張り杭の選定には、太さや価格だけでは決められないということです。
- 現在使っている木杭の太さと長さ
- 必要な根入れと地上高さ
- 地盤や舗装の状態
- 施工本数と使用するハンマー
- 丁張り板の厚み
- 単管クランプを使うか
- 撤去後に繰り返し使うか
こうした条件を整理すると、31.8mm・38.1mmの施工性を取るか、48.6mmの安定感と単管金具との互換性を取るかが見えてきます。
木杭は、価格と加工のしやすさに優れた便利な資材です。一方で、打ちたい場所に打てない、打ち直しが多い、使用後の処分が負担になっているなら、単管杭「くい丸」へ切り替える価値があります。
打てる場所に丁張りを合わせるのではなく、本当に打ちたい場所へ杭を打つ。くい丸は、そのための新しい選択肢です。
店長
モグラ親方
現在使っている木杭の寸法、丁張り板の厚み、地盤、施工本数、使用工具をお知らせください。現場の作業方法に合わせて、くい丸の太さ・長さと板ハンガーを一緒に検討します。
まとまった数量のお見積もり、現場への配送、納期、サイズ選定をご相談いただけます。事前登録と審査により、末締め翌月末の請求書払いにも対応しています。
※本記事は商品選定についての電話相談を、個人や会社を特定できないよう要約・編集したものです。実際の採用品、施工結果を紹介する記事ではありません。必要な太さ、長さ、根入れ、施工方法は、地盤や現場条件に応じてご検討ください。