くい丸は何回繰り返し使える?寿命と交換のサイン

くい丸は何回繰り返し使える?寿命と交換のサイン

くい丸は何度でも繰り返し使える事から、工事現場の仮設(仮囲いやフェンスなど)から、イベント設営まで幅広い用途で活躍しています。わずか2、3回繰り返してお使い頂くだけでも、単管パイプを杭にするよりはるかに安上がりになるのがくい丸の最大のメリットです。

モグラ親方 モグラ親方
「繰り返し使えるのはありがたいが、実際のところ『何回くらい』使い回せるもんなんだ?ずっと使い続けられるわけじゃないだろ?」
店長 店長
「おっしゃる通りです。使用環境によるため『ハッキリ何回です』とはお答えしにくいのですが、10年以上前のくい丸をいまだにお使いのリース屋さんも多くいらっしゃいます。反対に、無理な使い方をすればすぐにダメになってしまうことも。長持ちさせるコツと、交換のサインをお伝えしますね!」

1. 買い替え・交換のサインは「頭部の穴」

くい丸も他の道具と同じように、丁寧に使えば長持ちし、逆に1回の使用でもダメになることもあります。しかし、どれだけ丁寧に使い続けてもいつかは限界がきます。その明確なサインが「頭部の変形と穴」です。

長年の使用で頭部のプレートが平らに変形したくい丸

かなり使い込んでいただいた、くい丸の写真です。頭のプレートが叩かれ続けてほとんど平らになってきています。このまま使い続けると、プレートの真ん中が外れてしまい、最終的には穴があいてしまいます。

通常、頭に穴があくとスクラップに出されるお客様が多いのですが、中には「いや、まだ使えるから」と使い続ける方もいらっしゃいます。長く使って頂ける道具であるというのは、我々としては本当に嬉しい事です。

⚠️ 穴があいたまま使うリスク

しかし、頭部に穴があくと、雨が降ったときにくい丸の内部に水が溜まってしまいます。くい丸は単管パイプと違い、尖端も密閉されている(ダブルエンドシーリング構造)ため、入った水に逃げ場がありません。

そうなると、本体パイプの内部から錆が進行していくことになります。通常の足場パイプは内部にはメッキが施されていない(塗装だけ)ので、「外側は錆びていないのに、ある日突然ポキッと折れてしまう」というリスクもゼロではありません(実際にそのような事例を耳にした事はありませんが、構造上注意が必要です)。

【原則】くい丸の頭部に穴があいたら、交換の潮時とお考えください。

2. くい丸を長持ちさせるための2つのポイント

① 打ち込みキャップを使って頭部を保護する

くい丸を長く使うための最も効果的な方法は、直接ハンマーで叩かないことです。手打ちテーパーキャップなどの専用打ち込みキャップ(アダプタ)をお使い頂くと、ハンマーの衝撃からくい丸の頭部が保護されるため、寿命が飛躍的に延びます。非常におすすめです。

② 抜くときに「横からハンマーで叩く」のはNG

現場にお邪魔したときよく見かけるのが、抜くときに横からハンマーで叩くのか、頭部やストレート部分に傷がついているくい丸です。。

この機会にお伝えしておきたいのは、地盤にもよりますが「50cm以上打ち込んだ場合、頭部をハンマーで横殴りにしても、くい丸を引き抜く役にはほとんど立たない」ということです。鉄パイプは"しなる"性質があるので、横から叩いても地面の浅い部分にしか隙間ができず、効果は非常に限定的です。引き抜く際は、専用のジャッキや単管クランプを噛ませてテコの原理で真っ直ぐ上に引き抜くようにしてください。

3. まとめ

くい丸は、正しい打ち方と抜き方を守り、専用のアダプタなどを併用して丁寧に使えば、何十回・何年と皆様の現場を支え続けるタフな相棒になります。ぜひこれからも、安全に使い倒して頂ければ幸いです!