
フェンスや太陽光の基礎としておなじみのくい丸ですが、実はプロの現場での意外な使い方の一つに「土留め(どどめ)」があります。
災害時の小規模な土砂崩れを防ぐための応急処置として使われたり、土木工事での簡易土留めとして大活躍しています。今回は、地面が固くて施工が難しい現場において、土留めとしてくい丸が採用された事例をご紹介します。
モグラ親方
店長
1. 物流センター建設現場での「簡易土留め」事例

この現場は、大阪府内にある大規模な物流センターの建設工事現場です。
建物の基礎部分にコンクリートを流し込む際、掘削した周囲の地面(法面)が崩れてしまわないように、しっかりと土留めをしておく必要があります。こういった場面では鋼矢板(シートパイル)を使うことも多いのですが、今回は地盤が固く施工に苦労する可能性がありました。そこで、鋼矢板の代わりに「くい丸を使った簡易土留め工法」が採用されました。
2. 固い地盤(軟岩質)への打ち込みの工夫

写真だけでは断定は難しいのですが、この現場の地盤は「軟岩質(なんがんしつ)」のような非常に締まった土壌だと推測されます。「軟」といっても、普通の土のようにスムーズに杭を打ち込めるわけではなく、現場での施工には少し工夫が必要でした。
💡 現場での工夫:下穴 + バックホー打設
試行錯誤の末、「あらかじめ軽く下穴をあけてから、バックホー(ショベルカー)で押し込む・打ち込む」という手順を取ったところ、固い地盤でも施工が非常にスムーズに進んだそうです。
くい丸はアスファルトにも直接打ち込めるほどの強さと貫通力を持っていますが、極端に固い地盤や石が多い地盤においては、このように「軽く下穴をあける」ことで、さらに打ち込みやすくなります。また、下穴があることで杭の位置調整(通り芯合わせ)が簡単になるという大きなメリットもあります。
3. まとめ
くい丸は単なるフェンスの支柱にとどまらず、その高い強度と施工性を活かして、プロの土木現場における「土留め」としても実力を発揮しています。
現場ごとに地盤に合わせた工夫(下穴の併用や重機の活用)をしていただくことで、鋼矢板では難しかった現場でも作業の生産性がぐんと高まります。「地盤が固くて困っている」「狭くて矢板の重機が入らない」といった現場でお悩みの際は、ぜひくい丸による簡易土留めをご検討ください。