農業・果樹・家庭菜園まで。防風ネットの支柱に「くい丸」は使える?

庭木を囲む青い防風ネットを、単管パイプの支柱と斜めの控えで支えた設置例
くい丸と単管パイプを組み合わせた、防風ネット(防風柵)の設置例。

防風ネットの支柱に、くい丸は使える?

プロの野菜農家様、果樹農家様から家庭菜園を楽しまれている方まで、気象が激しさを増すにつれ、防風ネット、風よけネットによる風養生に関するお問合せが増えています。

大掛かりになりがちな防風ネットの設置コストを抑えるためにおすすめしたいのが、くい丸を使った固定です。

今回は高速道路のサービスエリアに設置された柿の木用防風ネットの事例を見ながら、コストを抑えつつ安全な防風ネットの設置のポイントを見ていきましょう。

確認項目 この事例から分かること
用途 庭木の周囲に防風ネットを設置
支柱 くい丸と単管パイプを組み合わせたフレーム
補強 斜めの「控え」を設け、支柱の倒れや揺れを抑える構成
選定時の注意 地盤、ネットの高さ・幅、設置場所の風の条件に合わせて検討

基本は、単管パイプでフレームを組む

青い防風ネットを張った単管パイプのフレームと、両側から支える斜めの控え
単管パイプでフレームを組み、斜めの控えを加えた設置例。

防風ネットは単管パイプで四角形のフレームを組んでネットを張るのが基本ですが、ネットのバタつきを抑えるために以下のポイントがあります。

  • ネットの上半分または中間部に単管を横渡しにする
  • もしくは、大きく斜めに補強の単管を配置する

ネットが風で大きく膨らんでしまうと、単管パイプの最も弱いところに力が集中してしまうことがあります。また、ネットの耐久性にも悪影響がでます。

そこで、ネットの膨らみを抑えるために、フレーム側に少し工夫をしてあげることが安全な設置のポイントになります。

支柱・フレーム材には単管をおすすめする理由
防風ネット・防風柵には様々な材料が使われます。林野庁の防風ネット工の資料では、丸太を使った方法が紹介されています。しかし、設置(基礎)の安定性、組み立てやすさの観点から考えると、当店では単管パイプをフレームにすることをおすすめします。

防風ネットには控えはマスト

防風ネットの単管支柱を両方向から支える斜めの控えと、その基礎部分
控えをくい丸で支えている様子。

防風ネットの設置で注目したいのが、支柱に取り付けられた斜めの補強「控え」です。

支柱に使う単管パイプは、プロの工事現場でも使われる強度がありますが、背が高く、面積が広くなるほど、風を受けたときに支柱へかかる力も大きくなります。そこで、控えを設けることで、支柱にかかる力を分散し、変形や転倒を防止する効果が期待できます。

くい丸は、控えを地面に固定する控え杭として、工事現場の定番品です。

基礎にはくい丸

基礎として打ち込んだくい丸48.6mmと単管フレームをクランプで接続した部分
基礎として打ち込んだくい丸を、単管クランプでフレームと接続。

くい丸の48.6mmは、ホームセンターの単管パイプと同じ太さなので、写真のように単管クランプを使って抱き合わせることで、簡単にフレームと接続できます。くい丸の地上高を高くすれば、その分フレームの揺れを抑える効果も期待できますが、施工性との兼ね合いもあるので、フレーム全高の20〜40%程度で検討してください。

打ち込み深さは50cm〜

防風ネットのように、横に掛かる力が大きい場合には、少なくとも50cm、地盤に応じてそれ以上の打ち込み深さを確保するようにして下さい。

背の高い支柱には「さや管工法」という選択肢

地面に打ち込んだ基礎のくい丸へ単管パイプをかぶせ、専用クランプで固定した防風ネット支柱
基礎のくい丸と上部の単管パイプを分けて施工する、さや管工法の例。

防風ネットのように背の高い支柱を立てる時は、一本ものの杭を打ち込む作業は、不安定な高所での作業が必要となります。また、前章で紹介した単管抱き合わせも一般的ですが、一人で施工するのが難しいのがデメリットとなることもあります。家庭菜園を楽しまれている方はもちろん、農家様にとってもハードルの高い作業です。そこで、基礎となるくい丸を先に打ち込み、その上から単管パイプをかぶせる「さや管工法」が解決策となります。

これは、基礎と上部の支柱を分けることで、地面に近い位置でくい丸を打ち込んだ後に支柱を組み立てられます。地上に出ているくい丸の頭部に単管を被せる工法なので、ある程度の高さであれば一人でも施工可能な場合があります。くい丸42.7mmと48.6mm単管パイプを組み合わせる方法や使用金具は、くい丸42.7mmの商品ページで詳しくご紹介しています。

設置後も定期的に点検してください
ネットの緩みや破れ、金具の緩みやサビ、支柱や控えの傾き、地面の緩みを確認します。点検は台風シーズンなど、強風が予想される時の前後がおすすめです。補強方法などはLINEでお気軽にご相談下さい。
防風ネットの支柱選びをLINEで相談できます

設置場所の写真と、予定しているネットの高さ・幅をお送りください。分かる範囲の地盤や周辺状況も伺いながら、くい丸のサイズや補強方法を一緒に検討します。

防風ネットは、支柱と補強を含めて計画しましょう

くい丸は、防風ネットを支える基礎杭として活用できます。ただし、ネットには風の力がかかるため、杭だけを選んで終わりではありません。支柱、横材、斜めの控え、ネットの固定方法まで含めて全体を計画することが大切です。

家庭菜園の作物を風から守りたいけれど、どのサイズを選べばよいか分からない方は、設置場所の写真と予定寸法を添えてお気軽にご相談ください。

くい丸くん太さ42.7mmの代表イメージ。兼用クランプ対応で建築現場で選ばれています。
さや管工法に使える「くい丸42.7mm」

48.6mm単管パイプをかぶせて支柱を立てる方法、対応する長さ、関連金具をご確認いただけます。

参考:林野庁「防風ネット工」。必要な杭の寸法や補強は、地盤・風・ネットの条件によって異なります。

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【免責事項】

  • 本記事で示されている数値・安全性に関する情報はあくまで目安又は一例であり、お客様がこれに基づいて設計、施工されたことにより発生したいかなる損害についても当店では責任を負いかねます。
  • 設計、施工においては、必ずお客様ご自身で妥当性を確認して下さい。
  • 設置物や大きさによっては、法令による規制の対象となる場合があります。お客様ご自身で確認して下さい。
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