防風ネットの支柱に、くい丸は使える?
プロの野菜農家様、果樹農家様から家庭菜園を楽しまれている方まで、気象が激しさを増すにつれ、防風ネット、風よけネットによる風養生に関するお問合せが増えています。
大掛かりになりがちな防風ネットの設置コストを抑えるためにおすすめしたいのが、くい丸を使った固定です。
今回は高速道路のサービスエリアに設置された柿の木用防風ネットの事例を見ながら、コストを抑えつつ安全な防風ネットの設置のポイントを見ていきましょう。
| 確認項目 | この事例から分かること |
|---|---|
| 用途 | 庭木の周囲に防風ネットを設置 |
| 支柱 | くい丸と単管パイプを組み合わせたフレーム |
| 補強 | 斜めの「控え」を設け、支柱の倒れや揺れを抑える構成 |
| 選定時の注意 | 地盤、ネットの高さ・幅、設置場所の風の条件に合わせて検討 |
基本は、単管パイプでフレームを組む
防風ネットは単管パイプで四角形のフレームを組んでネットを張るのが基本ですが、ネットのバタつきを抑えるために以下のポイントがあります。
- ネットの上半分または中間部に単管を横渡しにする
- もしくは、大きく斜めに補強の単管を配置する
ネットが風で大きく膨らんでしまうと、単管パイプの最も弱いところに力が集中してしまうことがあります。また、ネットの耐久性にも悪影響がでます。
そこで、ネットの膨らみを抑えるために、フレーム側に少し工夫をしてあげることが安全な設置のポイントになります。
防風ネットには控えはマスト
防風ネットの設置で注目したいのが、支柱に取り付けられた斜めの補強「控え」です。
支柱に使う単管パイプは、プロの工事現場でも使われる強度がありますが、背が高く、面積が広くなるほど、風を受けたときに支柱へかかる力も大きくなります。そこで、控えを設けることで、支柱にかかる力を分散し、変形や転倒を防止する効果が期待できます。
くい丸は、控えを地面に固定する控え杭として、工事現場の定番品です。
基礎にはくい丸
くい丸の48.6mmは、ホームセンターの単管パイプと同じ太さなので、写真のように単管クランプを使って抱き合わせることで、簡単にフレームと接続できます。くい丸の地上高を高くすれば、その分フレームの揺れを抑える効果も期待できますが、施工性との兼ね合いもあるので、フレーム全高の20〜40%程度で検討してください。
打ち込み深さは50cm〜
防風ネットのように、横に掛かる力が大きい場合には、少なくとも50cm、地盤に応じてそれ以上の打ち込み深さを確保するようにして下さい。
背の高い支柱には「さや管工法」という選択肢
防風ネットのように背の高い支柱を立てる時は、一本ものの杭を打ち込む作業は、不安定な高所での作業が必要となります。また、前章で紹介した単管抱き合わせも一般的ですが、一人で施工するのが難しいのがデメリットとなることもあります。家庭菜園を楽しまれている方はもちろん、農家様にとってもハードルの高い作業です。そこで、基礎となるくい丸を先に打ち込み、その上から単管パイプをかぶせる「さや管工法」が解決策となります。
これは、基礎と上部の支柱を分けることで、地面に近い位置でくい丸を打ち込んだ後に支柱を組み立てられます。地上に出ているくい丸の頭部に単管を被せる工法なので、ある程度の高さであれば一人でも施工可能な場合があります。くい丸42.7mmと48.6mm単管パイプを組み合わせる方法や使用金具は、くい丸42.7mmの商品ページで詳しくご紹介しています。
設置場所の写真と、予定しているネットの高さ・幅をお送りください。分かる範囲の地盤や周辺状況も伺いながら、くい丸のサイズや補強方法を一緒に検討します。
防風ネットは、支柱と補強を含めて計画しましょう
くい丸は、防風ネットを支える基礎杭として活用できます。ただし、ネットには風の力がかかるため、杭だけを選んで終わりではありません。支柱、横材、斜めの控え、ネットの固定方法まで含めて全体を計画することが大切です。
家庭菜園の作物を風から守りたいけれど、どのサイズを選べばよいか分からない方は、設置場所の写真と予定寸法を添えてお気軽にご相談ください。

48.6mm単管パイプをかぶせて支柱を立てる方法、対応する長さ、関連金具をご確認いただけます。
参考:林野庁「防風ネット工」。必要な杭の寸法や補強は、地盤・風・ネットの条件によって異なります。