「控え」ってご存じですか?
「控え」についてご存じですか?
建設現場での作業において「控え」という言葉を耳にすることがあります。お客様との会話の中でも「補強のために控えを取った方がいいですよ」とお伝えすると、「控えって何ですか??」と疑問を持たれることがあります。この「控え」という言葉は建設業界では一般的ですが、初めて聞く方にはやや理解しづらいかもしれません。
写真をご覧ください。「控え」とは、斜めに補強のパイプを繋ぎ、構造物を安定させるための工法です。風など横方向からの力に対抗するために使用されます。設置場所や期間によって控えの数や配置は異なりますが、「くい丸」は従来の単管に比べ、2.5倍以上の引き抜き抵抗力があり、控えの杭として最適です。
また、イベント用のテントでは、控え材としてロープやスリングを使うこともあります。ただし、ロープやスリングは引っ張り方向には効果的ですが、圧縮方向には効果が薄いため、控えを取る際には注意が必要です。
こちらもご覧ください。屋外看板の例です。工事現場では、1.1メートルの「くい丸」を約0.8メートル地中に打ち込むことが一般的ですが、軟弱地盤では1.5メートルのくい丸を1メートルから1.2メートルほど打ち込むこともあります。
「控え」という工法について、少しでもご理解いただけましたでしょうか?安全な補強を行うために、構造物にかかる力を正しく認識し、適切な控えを取ることが重要です。クイックスでは、構造物にかかる力を計算する「構造計算サービス」も提供しています。公共工事などにも活用されていますので、ぜひお問い合わせください。