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くい丸の抜き方

くい丸は繰り返し使えてお得

 「くい丸」は、その使いやすさや抜けにくさで、多くのお客様に満足いただいていますが、さらに大きなメリットとして「繰り返し使える」点が挙げられます。この特性は、特に多くの現場で経済的な利点として評価されています。

 

例えば、仮設機材のレンタル業者様では、使い捨ての単管杭よりも繰り返し使用できるくい丸を選ぶことで、長期的なコスト削減が見込まれます。

また、農業の現場でも、風の強い季節や特定の作物を栽培する期間にだけ杭を使用し、その期間が終われば杭を撤去するニーズがあります。このような場合にも、くい丸は便利です。

不要な時期に杭を撤去して保管しておけるため、邪魔になることなく再利用できるのが大きなメリットです。

 

くい丸を抜くときのポイント

くい丸の抜き方についても多くのお問い合わせをいただきますが、基本的なポイントは「真っ直ぐ引き抜くこと」です。真っ直ぐに抜かないと、杭が曲がってしまい、再利用時に地面にしっかりと打ち込めなくなります。このため、抜き方には注意が必要です。

現実的には、工事現場などで効率を優先するため、多少乱暴に引き抜かれることもありますが、長期的な使用を考えると丁寧に扱うことが望ましいです。

 

専用ジャッキとアダプターを使うのがおすすめ

くい丸を効率よく引き抜くために、専用のジャッキとアダプターが用意されています。アダプターは用途に応じて2種類のタイプがあり、状況に応じた使い分けが可能です。

 

1) くい抜き丸ロッキーリング

このタイプは、くい丸の頭部に引っかけて抜くアダプターで、簡単にセットでき、大きな引き抜き力にも耐える構造になっています。特に初期段階での抜き作業に向いており、初めての引き抜きが必要な場面で非常に効果的です。ただし、杭頭が高い位置にある場合には専用ジャッキが使用できない場合があります。

 

このロッキーリングは、くい丸の27.2/31.8/34.0/38.1mmサイズに対応した小サイズと、42.7/48.6/60.5mmサイズに対応した大サイズがありますので、お使いのくい丸に合わせて適切なサイズを選んでください。また、ロッキーリングはくい丸専用の形状になっているため、他の杭には使用できません。

 

2) くい抜き丸ジャッキ併用タイプ

このタイプは、くい丸の本体に取り付けてジャッキで引き抜くアダプターです。専用のジャッキだけでなく、市販のカージャッキやダルマジャッキなども使用できるため、コストを抑えたい場合にも非常に便利です。また、くい丸の本体に直接取り付けるタイプなので、長いくい丸を引き抜く際にも効果的です。

 

ただし、カージャッキはジャッキアップの速度が遅いことが多く、大量のくい丸を引き抜く場合には作業効率が低下します。こうした場合には、専用のジャッキを使用することで、引き抜き作業のスピードを上げることができます。

 

使い分けで効率的なくい抜き作業を

くい丸に限らず、杭は一般に「初期抵抗」が最も大きく、つまり抜き始めが一番困難です。一度杭が動き始めると、それ以降は比較的少ない力で抜けるようになります。初期段階では「ロッキーリング」を使用して大きな力で抜き始め、その後、杭がある程度抜けた段階で「ジャッキ併用タイプ」に切り替えることで、効率的に作業を進めることが可能です。

 

このように、くい丸を使った作業では、適切な道具を活用して効率的に抜き作業を行うことが重要です。再利用を前提とした作業では、道具と作業手順を正しく選択することで、くい丸を長く有効に活用できます。