くい丸のサイズ選びでお悩みではありませんか?この記事では、くい丸くんの選び方として、直径(太さ)・長さ・メッキを店長が詳しく解説します。作りたいものに掛かる荷重や、設置する環境に合わせたくい丸(杭丸)選びは、施工のしやすさや設置後の安心にとっても非常に大切です。
この記事では農業ハウス用支柱、仮設工事、DIYなど、業種や用途に合わせた寸法も紹介。安全な基礎をスピーディに施工するための杭丸のサイズ選びの参考にして下さい。
作りたいもの→地盤の状態→くい丸のサイズの順に検討
- 最初に設置するものの大きさ、自重、設置環境を把握
- 地盤の状態に応じて安全な根入れ長(打ち込み深さ)を考える
- 設置するものを安全に支えられるくい丸くんのサイズを考える
くい丸(杭丸)を含む基礎の第一の目的は、あなたの作りたいものを安全に支える事です。施工が手軽でも強風に耐えられなければ被害が出ますし、逆に小さなものに大きなくい丸君を選ぶと施工が大変です。無駄なく安全な設置のためには、常に「あなたの作りたいもの」を出発点にしましょう。
- 自重:重いほど沈下を防ぐために大きな寸法のくい丸が必要
- 面積:大きいほど風の影響を受けやすい
- 力のかかり方:縦(鉛直)方向にかかる力と、横(水平)方向にかかる力があります
- 設置環境:隣家との境界付近などは、万一の転倒を防ぐ必要があります
- 地盤:柔らかい地面の場合は、少なくとも50cm程度、地盤によってはさらに深く打ち込む(深さ)必要があります。
くい丸(杭丸)の寸法・規格の種類
くい丸くんは、仮設工事の仮囲いや農業用ビニールハウス、DIYなど、様々なニーズに合わせたサイズラインアップを取り揃えています。
ここでは、くい丸の規格(太さ(直径/外径)、長さ、メッキの種類)について詳しく解説します。
1.1 太さ(直径)の選び方
- くい丸(杭丸)は27.2〜60.5mmの7種類の太さをラインアップ
- 設置するものに合わせた杭丸の選定が安全性と施工性両立のカギ
- 農業や工事、DIYなどで一般的な太さを選ぶとメリット大
くい丸の太さは本体鉄パイプの直径(外径)で表され、細い方から順に27.2mm、31.8mm、34.0mm、38.1mm、42.7mm、48.6mm、60.5mmの7種類が用意されています。

くい丸は世界初の両端構造でアスファルトにも直接打ち込める高機能な単管杭です。新幹線、富士山にも採用、累計1,000万本以上出荷の圧倒的な信頼。
直径が大きいほど、抜けにくく、かつ曲がりにくくなります。その反面、打ち込む時の抵抗も増すため、次の表の適用例(サイズ目安)も参考にし、設置するものの重量や風圧、地盤の状況に合わせて適切な太さを選びましょう。
くい丸(杭丸)の太さ(直径)別比較表
| 直径/太さ (mm) |
曲がりにくさ ※ | 1mあたりの重さ(kg) | 適用例 |
|---|---|---|---|
| 27.2 | 1 | 1.2 | ガーデニング用温室の固定、間仕切り用途のフェンス、住宅工事現場の仮囲い |
| 31.8 | 1.4 | 1.2 | 小型農業ハウス用基礎、園芸用支柱、丁張り |
| 34.0 | 2.4 | 1.8 | 手摺り、空洞コンクリートブロックの縦筋 |
| 38.1 | 3.4 | 2.0 | ビニールハウスの支柱 |
| 42.7 | 5.1 | 2.4 | 建築工事足場(一側足場)の控え(転倒防止) |
| 48.6 | 7.7 | 2.7 | 仮設工事、太陽光基礎、単管DIY、防風ネット、土留めなど |
| 60.5 | 14.7 | 3.3 | 土留め板の支柱、大型仮設テントの控え杭 |
※ 断面ニ次モーメントの相対比較(27.2mmを1とした場合)
表中の「曲がりにくさ」からもお分かりいただけるように、特に横方向に大きな力がかかる場合には、より太いくい丸を選ぶ事が効果的です。
大きな風圧がかかる工事現場の仮囲いや防風ネットの設置には、一番太いサイズに近い48.6mmが選ばれています。

工事現場からDIYまで幅広く活躍する一番人気の単管サイズ。1.1mや1.5mが選ばれています。
1.1.2 安全に設置するためには、太くする?深く打つ?
しっかりした基礎を作りたいけど、施工性を考えると浅い根入れ(打ち込み深さ)にしておきたいというご相談をよく頂きます。しかし、引き抜き/押し込み方法の力に耐えるには、安定的な地盤に到達する可能性を上げるため、深く打つ(長さの確保)ことをお勧めしています。
現場の状況で深さを稼げない場合は、くい丸くんの設置数を増やすなどして、構造全体にかかる力を上手に分散する設計をご検討ください。
1.2 長さの選び方
- 杭丸の長さは10cm刻みで選べる
- 打ち込み深さ+地上高=くい丸の長さ
- 支柱と基礎を分離した方が良い場合もある
くい丸の長さ(寸法)は、スタンダードサイズでは30cmから200cmまで、10cm刻みで選択可能です(直径により最短長さは異なります)。
1.2.1 打ち込み深さ+地上高=くい丸の長さ
杭丸の長さは、打ち込み深さ(根入れ長)+地上高(+施工誤差の余裕分)で決まります。
例として、ロープ柵を作る場合を考えてみましょう。
- しっかりめに50cm打ち込む
- 柵の高さは腰高で1m
- 地盤が柔らかいので20cmほど余裕を持たせる
この場合は、50+100+20=170cmのくい丸くんをお選びください。

1.7mなら、しっかり目に打ち込んでも十分な地上高さを確保できます。単管クランプが使える太さ48.6mm。
1.2.2 「支柱兼基礎」にするか「基礎特化」にするか
くい丸(杭丸)を基礎兼支柱として使う場合には、長いくい丸が必要になる場合があります。
例えば鹿よけフェンスなど地上の高さが必要な用途では、1本で済ませようとするとくい丸の長さが2.5mや3mになり、施工(打ち込み)が非常に困難になります。
そうした場合には、くい丸くんは地上部を50cm程度に抑えて基礎に特化し、そこに単管パイプなどを繋ぐようにすると、比較的短くて済み、施工性が大幅に向上します。
くい丸システムズの同芯バンドを使うことで、基礎と支柱を分離した簡単施工が実現できます。
1.1.2 深く打つほど水平方向の強度も上がる?
非常に多くいただく質問ですが、答えは「ある程度までは深く打つ(根入れを深くする)方が良いが、一定以上は効果が打ち止めになる」です。
長さ1mと2mのくい丸(杭丸)を比較したメーカー試験では、水平力にほとんど差が見られませんでした。これは、土が杭丸くんを支える力が、本体パイプの曲げ強度を上回っている(=パイプが先に負ける)ためと考えられます。
くい丸の強度を「引き抜き抵抗力」「押し込み抵抗力」「水平力」の3種類に分け、それぞれの意味や目安、さらに強度が十分かどうかを判断する方法を解説します。
1.2.3 2mを超える長さのくい丸(杭丸)もご相談ください
くい丸専門店クイックスの店頭では2mまでを扱っていますが、それ以上の長いサイズについても10cm刻みで対応可能です。1本から製作可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
くい丸専門店クイックスは、くい丸に関する質問に分かりやすくお答えします。
1.3 メッキ(錆止め)の選び方
- くい丸(杭丸)は標準メッキと厚メッキの2種類をラインアップ
- 厚メッキは48.6mmのみ
- 標準メッキも厚メッキもサビに強い「溶融亜鉛メッキ」
- 長期間設置するものには厚メッキを推奨
メッキの防錆力(サビを防ぐ力)は、基本的には亜鉛の付着量で決まります。付着量が多いほど、錆を防ぐための「電池」の役割をする亜鉛が多くなるためです。
標準メッキでも屋外使用には十分ですが、長期間の設置が必要な場合や腐食環境下ではドブメッキ仕様(厚メッキ仕様)の使用を推奨します。なお、ドブメッキ仕様は48.6mmサイズのみのラインアップです。
くい丸鋼管部(本体パイプ)の予測耐用年数(メーカーカタログより)
| 設置環境 | 腐食速度 (g/m2/年) |
予測耐用年数(年) | |
|---|---|---|---|
| 標準仕様(Z27相当) | 厚めつき仕様(Z60相当) | ||
| 重工業地帯 | 12〜18(平均15) | 平均8 | 平均17 |
| 都市地帯 | 12〜18(平均15) | 平均8 | 平均17 |
| 海岸地帯 | 11〜14(平均13) | 平均10 | 平均19 |
| 田園地帯 | 5〜12(平均9) | 平均14 | 平均28 |
| 山間地帯 | 3〜8(平均6) | 平均21 | 平均42 |
| 乾燥地帯 | 2〜5(平均4) | 平均32 | 平均63 |

太さ48.mmには、標準品の2倍錆に強いドブメッキ仕様をラインアップ
1.4 まとめ
くい丸のサイズ選びは、「作りたいものを安全に支え続けること」と「スムーズに施工できる事」の両立がゴールです。 「この地盤でこの長さで足りるかな?」「太さを42.7mmか48.6mmにするかで迷っている」など、迷われたときはいつでも店長にご相談ください。あなたの現場に最適な「答え」を一緒にお探しします!

