地球環境と快適な生活両立するために、再生可能エネルギーの活用は避けて通れないテーマだと言えます。ことに太陽光発電は比較的場所を選ばない事もあって設置が進み、日常生活でも目にする機会が増えてきました。

 くい丸はメガソーラーだけでなく、少し郊外であれば見かける機会のある小さな太陽光発電施設(つまり、低圧発電施設)の基礎として数多くの採用実績があります。

 今回はそうした現場での採用事例をお届けしたいと思います。

太陽光の現場は千差万別です

一口で太陽光発電施設といっても、設置するパネルの枚数だけでなく、土地や地域に応じて様々な事を検討する必要があります。
・風速
・積雪
・日照条件
・地形
・地盤条件

特に、土地の形や地盤条件、つまり平地か斜面か、不陸(地面の高低差)は大きいのか小さいのか、などは現場によってかなり異なりますので、一つとして同じ物件はない、といっても過言ではありません。

単管基礎は柔軟さが魅力

 そんな千差万別の太陽光発電施設に適しているのが「単管架台」です。近年では価格で優位に立つアルミ架台(パネルを取り付ける台、フレーム)がシェアを拡大していますが、単管架台は柔軟を極める構築のしやすさと、アルミと鉄の素材特性の違いから来る安全性の高さ(鉄はよくしなるが、アルミは降伏しやすい)、など、数々の優位性があると言えます。

架台の足下をしっかり留めるのがくい丸です

架台後方
架台前方
基礎はもちろんくい丸です

 足元はくい丸でしっかり留めて頂いています。太さ48.6mmのくい丸は架台に使われている単管と同じ太さなので、組み立ても非常に簡単です。

太陽光に単管杭はおすすめできません

 地面に留める基礎部分に単管杭(切りっぱなしの単管を杭にしたもの)を使うのはお勧めできません。単管杭はくい丸と似た見た目なのですが、非常に抜けやすく、固定買取制度のもとで20年間の設置を想定しなくてはならない太陽光発電施設には適しているとは言えません。単管杭を基礎に採用した現場で、強風による事故があったとの話も耳にします。

 多くの太陽光発電施設は投資の一環として設置されているので、施設をできるだけ低コストで作りたいとの思いはもちろんなのですが、設置後にトラブルになっては元も子もありません。架台の強度や基礎の堅牢性には十分な配慮が必要と言えそうです。

斜面地へのパネル設置はくい丸がお勧め

 ところで、最近の太陽光の案件では重機の入れない斜面地にパネルを設置する方法としてくい丸をご検討頂く事が増えてきています。重機が入れない斜面では人力で基礎を設置する必要があるのですが、その際にも手持ちの機械で比較的手軽にしっかりとした基礎を作ることのできる杭基礎が見直されています。

構造計算にも対応します

 当店では、架台の安全性を検討するのに必要な構造計算にも対応しています。最新のJISに対応した条件で、架台にかかる負荷を計算し、風力・積雪条件に対する安全性を分かりやすくご提供いたします。詳しくはお問い合わせ下さい。


 今回もお読み頂きありがとうございました。



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