マキタやHiKoki(日立工機)の片手持ち電動ハンマーは軽くて扱いやすく、簡単なハツリ作業にとても便利です。電気工事屋さんや水道工事屋さんでもお持ちの方が多いのではないでしょうか。こうした小型の片手電動ハンマーでくい丸が打ち込めるか、とのお問い合わせを度々頂戴いたしますので記事にまとめてみます。

便利な片手電動ハンマー

このクラスの代表的な機種としては、以下のものが挙げられます。
・マキタ HM0830
・マキタ HM0810
・HiKoki H41SE
・HiKoki H41SA3

特注品で対応が可能です。

こうした片手電動ハンマーでくい丸を打ち込むためのアダプターは、特注品で対応させて頂く事ができます。

※上記はデモ品の為塗装しておりません。

写真のものは17mmの六角シャンクタイプですが、21mm六角タイプも対応可能です(SDSシャンクについては下記でご説明します)。

なぜ特注品なのか?

お問い合わせも多い片手電動ハンマー用のアダプターですが、以下の理由から特注品対応とさせて頂いています。
1)機械そのもののパワー不足
  やはり小型機ということもあり、くい丸を打ち込むには若干パワー不足を感じます。細径(太さ27.2mmや31.8mm)のくい丸を土の地面に打ち込む際には何とか使えるかな、という感じなのですが、アスファルト面などには残念ながら歯が立ちません。

2)アダプターが破損しやすい
  実はこちらが大きな理由なのですが、シャンク(軸部)が細いため、杭打ちに使うとどうしても折れやすくなってしまいます。特に、打込みの際にグリグリこじたりすると新品であっても折れてしまうことがあります。

用途によっては使用できる場合も、、、

 上記のような事情をご説明し、ご理解頂いたお客様に特注品のお見積をさせて頂いております。事例としては、水道屋さんや農業向けにに下穴あけ用としてお使い頂いた実績がございます。いずれもハードな杭打ち作業というよりも、比較的浅い杭打ちに使って頂いていることがお分かり頂けるかと思います。同様に、例えば電気屋さんがアースを設置する際の下穴あけなどの用途も考えられますね。

取付は簡単にできます

SDSシャンクの特注はできる?

 こちらも時々お問い合わせ頂きますが、SDS MaxなどのSDSシャンクは、六角シャンクに比べコストがかかりますが特注自体は可能です。ただし、シャンクの形状から、折れやすさ等の面では同等かやや劣る場合があります。

特注をご希望のお客様へ

 この商品は限定された用途でお使い頂けるものになりますので、安全性、作業性の観点からお客様ご自身で適否をご検討下さい。その上で特注をご検討頂ける際には、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。その際、お使いになる電動ハンマの機種をご連絡下さい。シャンク部の設計情報がない機種については対応致しかねる場合もございます。納期は時期により多少変動しますが、図面確認等を含め2〜3ヶ月程度かかる場合がございます。特注品のためご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承下さい。

振動ドリル/ハンマドリルと電動ハンマーの違い

 よくお客様とお話ししていると、「あ、振動ドリルで打てるんだね」と言われることがあります。確かに似た機械なので誤解されることが多いのも無理のないことなのですが、振動ドリルは「振動+回転」によってコンクリートなどへの穴開けができる機械です。対して電動ハンマーは「打撃」によってコンクリートなどを砕くときに使われる機械となります。杭の打込みにはより打撃力の強い電動ハンマーが適しています。



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