くい丸の試験用の地盤を作る練習をしたので、検証がてら施工してみました。そして、どうせ杭を抜くなら荷重も計ってみようということでメーターを取り付けて計測してみました。本式の試験は大変ですが、簡易試験なら結構手軽に出来ます。
地盤を作る
くい丸の信頼性の根幹をなすのは、豊富な試験結果にあると言っても過言ではありません。データとして使用できるような試験は、基準に沿って実施しないといけないのですが、試験用の土地の確保にいつも苦労します。
そこで、自分たちで地盤を作る練習をしてみようということでショベルカー(ユンボ)を借りてきて色々やってみました。
試しに杭を打ってみることに
地盤の作り方については詳しくは申し上げられないのですが、せっかく作った地盤なので、杭の打ち心地を試してみようという事になりました。
電動ブレーカーと、別の試験で使った特大の脚立を引っ張り出してきて、太さ60.5mmのくい丸を1m打ち込みました。作りたての地盤という事もあって、スルスルといった感じで入っていきます。
どうせ抜くなら、、
打った杭は抜かないといけなかったので、どうせなら支持力も簡単に測ってみようという事になり、急遽メーターを用意して測定会を開催する事になったのです。
もともと長尺品を引き抜くために用意していたオリジナルのヘッドブロックに、杭の引き抜きのためのチェーンブロックを取り付け、倒れないようにユンボで支えます。くい丸の頭にはロッキーリングを使ってメーター(張力計)を取り付けました。
この張力計(テンションメーター)は、引張り力を測定する時によく使われるもので、くい丸の支持力簡易測定でも使う事があります。
足下は角材を組み合わせて据え付けています。
セッティングが無事に終わったのでチェーンブロックを回して杭を抜いていきます。
気になる結果は
1本目は9kN(約900kg)でした。
2本目は700kg。やはり地盤がまだそれほど締まっていないようです。
3本目は10.5kN(約1トン)でした。同じように作った地盤でも、こうして計ってみるとやはりバラツキがでますね。
あくまで簡易試験結果です
今回の測定では800〜1000kg程度という結果になりました。あくまで簡易な試験方法ですので、一例としてお考え下さい。クイックスでは、厳密な試験方法での試験の受託も承りますので、ご希望のお客様はお問い合わせ下さい。
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