町でよく見かける工事案内標識(看板)。ビルなんかだと仮囲いによく貼り付けられています。建築業の許可票や、労災保険に加入している(保険関係が成立している)ことなど、いくつか法令に則った掲示が義務づけられています。店長はこれを見るのがささやかな趣味で、施主さんや施工されている建設会社さんの名前、JVの組み方などを興味深くウォッチしています。

 今回もそんな仮設物に使って頂いた事例のご紹介です。仮設物とは言え、決していい加減に設置して良い物ではありません。万一の事故がないように配慮しなければいけないのは本設でも仮設でも変わりはありません。仮設では、その上撤去のしやすさや再利用性など、本設以上に気を遣う面もあります。

今回は、上手に設置して頂いた現場案内標識(看板)の事例です。これもくい丸がよく使われている用途の一つです。車を運転する人からもよく分かるように、道路関係の工事では比較的大きな看板が多いですね。

ここでも単管+くい丸が大活躍

定番の単管フレームに番線留めです

 看板そのものは高さが1.5mくらいはあるでしょうか。このくらいの大きさになると、看板の脚をコンクリートの重石に差し込んでおけば良いというものでもなくなってきます。風が吹いたらすぐに倒れてしまうようでは困りますからね。ということで、単管でフレーム(枠)を作り、そこに番線などで留めるという設置方法が定番になっています。そのフレームを地面に固定するためにくい丸が活躍します。

こちらの看板の場合、すぐ後が斜面になっているので、控えもかなり低い位置で留められていることが分かります。

斜面にも上手に控えが取られているのが分かります。

控えの杭、真っ直ぐに打つか直角に打つか。どちらが正解?

斜面の場合、控えの杭を地面に対して真っ直ぐ(鉛直)に打つ場合と、写真のように直角に打つ場合、この2つがあるのですが、どちらが正解と断言することはできません。土木の方は直角を、建築の方は見栄えの問題もあるのでしょうか、鉛直を好まれる傾向があるように感じます。地域差もあるので興味深いですね。

くい丸と縦地の繋ぎ方にはコツがあります

 縦地の単管はくい丸と直接クランプで禁結されています。こうしたケースでは上下2段で留める必要があるのはもちろんなのですが、上下の間隔が狭すぎると、看板にかかる力が支えきれないケースも考えられます。このくらい離して設置してもらえると店長としても安心です。



今回もお読み頂きありがとうございました。

 



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