九州に出張する時はフェリーを使う事が多いのですが、最近のフェリーにはなんと露天風呂まであって驚きました。お風呂に浸かりながら明石大橋の下を通過できるなんて、なかなか普段できない体験ですよね。

 今回は、九州の公共工事で使って頂いた仮設歩道向け基礎の事例のご紹介です。朝夕は子供達の通学路にもなっているので、くい丸がこうした現場でお役に立っているのは嬉しい限りです。

海岸保全事業の仮設歩道

 護岸工事を含む海岸保全事業の中で、工事期間中に仮設歩道を設置する必要があり、その基礎の杭としてくい丸を採用して頂きました。
 全体で10kmを超える工事ですので、様々な設置方法がありますので、いくつかご紹介できればと思います。

荷重は全てくい丸で受け止める

 この区間では写真を見て頂くとお分かりのように、基本的には手摺りの付いている支柱は地面に着かない設計になっていますね。つまり、仮設歩道にかかる荷重は、全てくい丸で受け止めるようになっています。基礎にしっかりした支持力がないと、すぐに仮設歩道が波打ってしまったり、逆に強風で浮き上がってしまったりなど、住人の方に危険が及んでしまいます。そうしたリスクへの対策の観点からくい丸をお選び頂いたのだと思います。

気になる根入れ長さ

 上の写真のケースでは、お買い上げ頂いたくい丸の長さからして、杭の打込み深さ(根入れ長)は約1m程度でしょう。このように、ある程度杭頭が高い位置にないといけない設計の場合は、くい丸そのものも長いものが必要になってきます。
 プロユーザーの方は別として、あまりご経験のない方が長い杭を大量に施工するのはなかなか難しいので、そうした場合の上手な対処方法については、また別の記事でご説明します。

土地に合わせて柔軟に

 この区間では、杭の打込み場所を確保するために、横に伸ばした単管と繋いで基礎を作られています。

 この区間では、くい丸を基礎にしつつ、単管は固定ベース(単管ベース)を取り付けて地上に直接据えられています。この場合、くい丸は強風による吹き上がりや人が通った時の横滑りに耐えるための基礎として機能します。

 地形は一様ではないので、現場では常にその場所に合わせ込んでいくための工夫が求められます。そんなとき、単管で仮設物を作ればかなりの柔軟性があるのでおすすめです。

打込み方法は、、

 この写真はあくまで報告用ということになりますが、カケヤ(大ハンマー)で施工されました。このタイプだとヘッドが3〜3.5kgくらいありますので、一般の方は自在に振り回すのは少し難しいかもしれません。総工事区間10kmの半分に仮設歩道を設置したとして、杭のピッチは1.2mほどでしょうか。とすると、10000m÷2÷1.2m=4,166本。歩道の左右に杭打ちする区間が半分あるとすれば全部で6,000本近いくい丸が必要となります。これだけの量でしたら、店長としてはエアーブレーカーや電動ブレーカーでの施工をお勧めしたいところです。でもタフな九州男児の事ですから、力一杯ハンマーを振って作業されたことでしょう。

くい丸はあらゆる仮設物の基礎におすすめです

 今回見て頂いたような単管を使った仮設物の他にも、多くの事例がありますので、別の記事でご紹介していければと思っています。簡単に打ち込め、安全で、しかも再利用できる。くい丸は本当に仮設基礎として一つの理想型ではないかといつも思っています。

 ありがとうございました。



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