住宅用の足場は控えが必要な事が多々あります

 今回は、少し懐かしい写真を見つけましたので、それを元に事例紹介をさせて頂きたいと思います。撮影日はなんと1995年5月18日!くい丸発売からまだ数年という時期の写真です。今と違ってデジカメはなかったので、プリントしたものをスキャンしてご紹介します。

 一般に「工事用の足場」、というとビルやダム工事などで大規模に作られているものをパッとイメージしてしまいますが、住宅工事でも足場は頻繁に使用されます。特に、手軽に設置できる一側足場が主流なのではないでしょうか。ただ、大規模な工事現場と違い敷地の都合で思ったように足場を架けられない場合も少なくありません。

株式会社森下興業様(滋賀)HPより

 建物をぐるっと囲うように足場が設置できれば倒れてしまう事もないのですが、工事の都合で2面(L字型)にしか架けられなかったり(これはリフォームの時にも多いケースですね)、建物の形に合わせた結果、足場が倒れるリスクが上がってしまうときが出てしまいます。

一側足場の倒れ止めにはくい丸がたくさん使われています

 そうしたときの補強手段の一つとしてくい丸が使われています。

足場の倒れ止め「控え」を支えるためにくい丸が使われています。

足場に倒れ止めとしての「控え」を取り、その控えをしっかり地面に固定するためにくい丸が使われています。

 お分かりになる方はすぐにお分かりになるように、この足場を設置されているのは、業界大手の会社さんですね。安全に非常に配慮されているこちらでは古くからくい丸をご愛用頂いています。

一側足場は太さ42.7mmが主流

ご存じの方も多いと思いますが、住宅用に多く用いられる一側足場は、支柱の太さが42.7mmです。ホームセンターで打っている鉄パイプ(単管)が太さ48.6mmなので、少し細いのです。その分軽くて作業しやすいというメリットがありますね。ですので、くい丸も42.7mmをお使いです。

プロもセットハンマーで杭打ちしている

セットハンマーで太さ42.7mmのくい丸を打ち込まれています。打つ姿勢が素晴らしいですね!
土面への打込みであればセットハンマーでもOKということですね。

 太さ48.6mmだと、多くのお客様が両手持ちの大ハンマーをお使いになるのですが、住宅工事関連のお客様はセットハンマー(正式には石頭ハンマーという説もあります)をお使いの方が多いです。この写真でも、2kgくらい?のセットハンマーでガンガン打ち込んでいらっしゃいます。打ち込む姿勢からも、力が正しくくい丸の頭に伝わっているのが分かりますね。優秀な職人さんであることは間違いないでしょう。

 打ち込んだ後はこんな感じです。お買い上げ頂いたくい丸の長さから考えて、50cmくらいが地面に入っていると思われます。

ところで皆様、、

 ところで皆様、お気づきになりましたか?「あれ?くい丸の頭のところが何か違う、、、」となった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 くい丸は発売以来一切その形を変える事なく販売を続けているのですが、十数年前に、頭部のシールを小さくしたんです。

現在のくい丸シール

 発売当初は「目立った方がええやん!!」ということで大きなシールを貼っていたのですが、我々が”細径”と読んでいる太さ27.2/31.8/34.0/38.1mmを発売するときに、余りにシールが大きすぎてロゴもちゃんと見えなかったんですね。で、小さいシールに変わったという経緯があったのです。